ワンス・アンド・フォーエバー
ワンス・アンド・フォーエバー / WE WERE SOLDIERS
アメリカ軍と北ヴェトナム軍が初めて交戦したイア・ドランの戦いの真只中にいた兵士達の姿を描いた戦争ドラマ。
1964年、ヴェトナム戦争参戦への気運が高まるアメリカ。ハル・ムーア中尉の指揮下で、兵士達の訓練が続いていた。
1965年、ついに出兵が決定し、ムーアに任務が課せられた。それは4000人もの兵力を擁する北ヴェトナム軍が
待ち受ける渓谷イア・ドランにヘリで直接、部隊を送り込むという危険極まりないものだった。
2002年 アメリカ映画 パラマウント/アイコン・プロダクション製作
監督・製作・脚本:ランダル・ウォレス
製作:ブルース・デイヴィ
原作:ハロルド・ムーア ジョセフ・ギャロウェイ
美術:トム・サンダース
編集:ウィリアム・ホイ
撮影:ディーン・セムラー
音楽:ニック・グレニー=スミス
出演:メル・ギブソン マデリーン・ストウ バリー・ペッパー グレッグ・キニア サム・エリオット クリス・クライン
アメリカ軍と北ヴェトナム軍が初めて交戦したイア・ドランの戦いの真只中にいた兵士達の姿を描いた戦争ドラマ。
1964年、ヴェトナム戦争参戦への気運が高まるアメリカ。ハル・ムーア中尉の指揮下で、兵士達の訓練が続いていた。
1965年、ついに出兵が決定し、ムーアに任務が課せられた。それは4000人もの兵力を擁する北ヴェトナム軍が
待ち受ける渓谷イア・ドランにヘリで直接、部隊を送り込むという危険極まりないものだった。
2002年 アメリカ映画 パラマウント/アイコン・プロダクション製作
監督・製作・脚本:ランダル・ウォレス
製作:ブルース・デイヴィ
原作:ハロルド・ムーア ジョセフ・ギャロウェイ
美術:トム・サンダース
編集:ウィリアム・ホイ
撮影:ディーン・セムラー
音楽:ニック・グレニー=スミス
出演:メル・ギブソン マデリーン・ストウ バリー・ペッパー グレッグ・キニア サム・エリオット クリス・クライン
僕が高校生の頃
2001年から2002年にかけて何故か大作戦争映画が相次いで公開された。
間に911も起きたから、何となく関係があるようにも思えるけど、それ以前に企画、製作されたものが多いので
偶然なんだろう。「スターリングラード」「パール・ハーバー」「コレリ大尉のマンドリン」「エネミー・ライン」
「ブラックホーク・ダウン」「ウインドトーカーズ」etc...この「ワンス・アンド・フォーエバー」も同時期に公開された一本で
当時はあまりいい評判は聞かなかった気がする。少し前のTV放送を録画して再見。
最初に見たときもそうでしたが、僕はいい映画だと思いますよ。決して「米国万歳のクソ映画」ではない。
しかし語感はいいけどもうひとつ意味がわからない邦題です。
原題からは内省と誇りが背中合わせな感じが伝わってくるんですが...
メル・ギブソン演じるハロルド・ムーア(この作品の原作者でもあり、劇中ではハルと呼ばれる)は
部下に的確な指示を与え、時に叱咤激励する。
人望もあり、戦闘時においては自分の能力を過信することなく冷静に状況を判断する。
「最初に足を踏み入れ、最後に去るのも自分だ」という言葉もちゃんと守って実行する。
さらに家に帰れば柔軟な優しい父親と真に完璧なオジサンなのだが
そういう役をメルは違和感なく自然に見せてくれるのだ。
原作の共著者である戦場カメラマン、ジョセフ(ジョー)・ギャロウェイがもう一人の主人公だ。
「銃ではなくカメラを通して戦争と向き合いたい」とジョー。そんな彼も中盤、銃を手にせざるを得なくなり・・・。
その後、一瞬呆然となりながらも、小銃を捨てて、カメラを再び手に取り、写真を撮り続ける姿が印象的。
彼の信念が伝わってくる良いシーンです。
この作品は反戦映画ではあると思うが、それ以上に
過酷な現状を打破するために何が出来るのかを描いた作品であるように僕は感じた。
仲間を守るため、生きるため、その思いはアメリカ兵も北ヴェトナム兵も同じであり
そのための戦いだと言うこと(少なくともこの中で描かれるイア・ドランの戦いにおいては)を強調している。
敵兵の描写は公開時も結構評価されていたはず。表面しか描いてないって言う人もいるだろうけどね。
戦闘シーンはかなり迫力がありCGはあまり使ってなさそうに見えるから、だとしたらスタントマンの方々の頑張りは凄い。
まあいくら迫力があっても史実であるから戦闘アクションを楽しむにはちょっと不謹慎ですけど.....
でも「グラディエーター」「トロイ」「レッドクリフ」といった歴史ドラマの戦闘シーンだって
何も変わらないはずとは思うんですよ。銃やミサイルの役割が、かつては剣や弓矢だっただけでね。
まあ自分は歴史もの大好きなので、その辺は割り切って楽しみます。
ただ「レッドクリフ」二部作は嫌いだ。個人的にアレは全く駄目だった。
監督のランダル・ウォレスは脚本家でもあり、あの「ブレイブハート」を書いた人です。
こちらをご覧いただければ脚本の面でも「ブレイブハート」への高い評価が御分かりいただけると思います。
ついでにあの「パール・ハーバー」の脚本もこの人。さらに言うとそれでラズベリー賞ノミネート
20世紀後の戦争はともかく、中世や古代の戦いというのはロマンを感じさせる面もある。
戦国時代や三国志が不朽の人気があるように。
しかし、いかなる主義、目的があっても戦いは本来残酷なものであるということを
ハリウッドのメジャーシーンの中ではっきり描いた最初の歴史ドラマが「ブレイブハート」ではないだろうか。
(ウィリアム・ウォレスの信念は崇高そのものだったとは思いますが。それにしてもこの監督は
ウィリアム・ウォレスの末裔なんでしょうか。ウォレスって名前は多いからただの偶然かな...)
脚本家出身といってもトリッキーな展開で唸らせるわけではなく、ストレートな展開の中で、
キャラクターの心情をじっくり描くタイプ。
その点は監督デビュー作「仮面の男」にも「ワンス・アンド・フォーエバー」にも共通しているし
どちらも勇気を描いた作品だと僕は思っている。
この作品の後、ロシアの女帝エカチェリーナ2世を題材にした歴史ドラマをアンジェリーナ・ジョリー
主演で監督するという話を確か「ROADSHOW」か「SCREEN」で見たんですが、結局実現しませんでした。
そんなランダル・ウォレス監督の8年ぶりの最新作です。
SECRETARIAT
OFFICIAL SITE
WIKI
僕は競馬については全く詳しくないんですが、良さそうな映画じゃないですか!
前評判も好評らしいですし、アカデミー賞に向けて製作のディズニーはかなり推してるとか。
第二の「しあわせの隠れ場所」になればいいですね!日本での公開時期はわかりませんが
アメリカでは10月8日公開です!
「しあわせの隠れ場所」もまだ見てないんだった。早く見ようと思います。
2001年から2002年にかけて何故か大作戦争映画が相次いで公開された。
間に911も起きたから、何となく関係があるようにも思えるけど、それ以前に企画、製作されたものが多いので
偶然なんだろう。「スターリングラード」「パール・ハーバー」「コレリ大尉のマンドリン」「エネミー・ライン」
「ブラックホーク・ダウン」「ウインドトーカーズ」etc...この「ワンス・アンド・フォーエバー」も同時期に公開された一本で
当時はあまりいい評判は聞かなかった気がする。少し前のTV放送を録画して再見。
最初に見たときもそうでしたが、僕はいい映画だと思いますよ。決して「米国万歳のクソ映画」ではない。
しかし語感はいいけどもうひとつ意味がわからない邦題です。
原題からは内省と誇りが背中合わせな感じが伝わってくるんですが...
メル・ギブソン演じるハロルド・ムーア(この作品の原作者でもあり、劇中ではハルと呼ばれる)は
部下に的確な指示を与え、時に叱咤激励する。
人望もあり、戦闘時においては自分の能力を過信することなく冷静に状況を判断する。
「最初に足を踏み入れ、最後に去るのも自分だ」という言葉もちゃんと守って実行する。
さらに家に帰れば柔軟な優しい父親と真に完璧なオジサンなのだが
そういう役をメルは違和感なく自然に見せてくれるのだ。
原作の共著者である戦場カメラマン、ジョセフ(ジョー)・ギャロウェイがもう一人の主人公だ。
「銃ではなくカメラを通して戦争と向き合いたい」とジョー。そんな彼も中盤、銃を手にせざるを得なくなり・・・。
その後、一瞬呆然となりながらも、小銃を捨てて、カメラを再び手に取り、写真を撮り続ける姿が印象的。
彼の信念が伝わってくる良いシーンです。
この作品は反戦映画ではあると思うが、それ以上に
過酷な現状を打破するために何が出来るのかを描いた作品であるように僕は感じた。
仲間を守るため、生きるため、その思いはアメリカ兵も北ヴェトナム兵も同じであり
そのための戦いだと言うこと(少なくともこの中で描かれるイア・ドランの戦いにおいては)を強調している。
敵兵の描写は公開時も結構評価されていたはず。表面しか描いてないって言う人もいるだろうけどね。
戦闘シーンはかなり迫力がありCGはあまり使ってなさそうに見えるから、だとしたらスタントマンの方々の頑張りは凄い。
まあいくら迫力があっても史実であるから戦闘アクションを楽しむにはちょっと不謹慎ですけど.....
でも「グラディエーター」「トロイ」「レッドクリフ」といった歴史ドラマの戦闘シーンだって
何も変わらないはずとは思うんですよ。銃やミサイルの役割が、かつては剣や弓矢だっただけでね。
まあ自分は歴史もの大好きなので、その辺は割り切って楽しみます。
ただ「レッドクリフ」二部作は嫌いだ。個人的にアレは全く駄目だった。
監督のランダル・ウォレスは脚本家でもあり、あの「ブレイブハート」を書いた人です。
こちらをご覧いただければ脚本の面でも「ブレイブハート」への高い評価が御分かりいただけると思います。
ついでにあの「パール・ハーバー」の脚本もこの人。さらに言うとそれでラズベリー賞ノミネート
20世紀後の戦争はともかく、中世や古代の戦いというのはロマンを感じさせる面もある。
戦国時代や三国志が不朽の人気があるように。
しかし、いかなる主義、目的があっても戦いは本来残酷なものであるということを
ハリウッドのメジャーシーンの中ではっきり描いた最初の歴史ドラマが「ブレイブハート」ではないだろうか。
(ウィリアム・ウォレスの信念は崇高そのものだったとは思いますが。それにしてもこの監督は
ウィリアム・ウォレスの末裔なんでしょうか。ウォレスって名前は多いからただの偶然かな...)
脚本家出身といってもトリッキーな展開で唸らせるわけではなく、ストレートな展開の中で、
キャラクターの心情をじっくり描くタイプ。
その点は監督デビュー作「仮面の男」にも「ワンス・アンド・フォーエバー」にも共通しているし
どちらも勇気を描いた作品だと僕は思っている。
この作品の後、ロシアの女帝エカチェリーナ2世を題材にした歴史ドラマをアンジェリーナ・ジョリー
主演で監督するという話を確か「ROADSHOW」か「SCREEN」で見たんですが、結局実現しませんでした。
そんなランダル・ウォレス監督の8年ぶりの最新作です。
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僕は競馬については全く詳しくないんですが、良さそうな映画じゃないですか!
前評判も好評らしいですし、アカデミー賞に向けて製作のディズニーはかなり推してるとか。
第二の「しあわせの隠れ場所」になればいいですね!日本での公開時期はわかりませんが
アメリカでは10月8日公開です!
「しあわせの隠れ場所」もまだ見てないんだった。早く見ようと思います。
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