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キング・アーサー

キング・アーサー

2017年 アメリカ・イギリス・オーストラリア合作映画

原題 [ KING ARTHUR : LEGEND OF THE SWORD ]

監督:ガイ・リッチー
原案:デヴィッド・ドブキン  ジョビー・ハロルド
脚本:ジョビー・ハロルド  ガイ・リッチー  ライオネル・ウィグラム
撮影:ジョン・マシソン
プロダクションデザイン:ジェマ・ジャクソン
衣装:アニー・サイモンズ
編集:ジェームズ・ハーバート
音楽:ダニエル・ペンバートン

出演:チャーリー・ハナム  ジュード・ロウ  アストリッド・ベルジュ=フリスベ
     ジャイモン・フンスー  エリック・バナ
最初は「聖剣無双」というサブタイトルがついていたけどなくなり
04年のクライヴ・オーウェン主演作品と同じ表記になりました

これは2017年にアメリカで公開された映画の中で最も大きな損失を出したという
何でも1億5000万ドル、円に直すと200億円近いとかいうね
この金額は半端じゃねえ、恐ろしくなるような赤字です

しかも、この損失額は歴代でも1位というのだから、もはや伝説である
伝説の王を扱った作品そのものが伝説となるなんて胸熱

言いたい放題ですが、僕は結構気に入りましたよ
ガイ・リッチー作品の中では一番好きかも

何というか、ファンタジーアクションとしてみると決して上出来ではないけど
(単に娯楽作品としてならよく比較される「グレートウォール」のほうが上)
他の諸々な部分が変な魅力となっていて印象に残っています
レジェンド級の爆死(英語でも大コケのことBOMBって言うんですね)も
相まってカルト作品となる資質は十分ある

スローモーションと早回しを駆使したアクションシーン  スタイリッシュな衣装
交錯する時系列  いちゃいちゃと仲良しこよしするチンピラ男たち

歴史劇だろうと変わらずにいつものガイリッチーテイスト全開です

特に、”ちょっとこういうことがありまして”っていう回想シーンと
”俺の作戦はこうだぜ”ってこれからやることを説明するシーン
つまり過去と未来を一緒の演出でやるもんだから
見ていて結構ややこしいというか混乱する
観客に先を読ませないサスペンスミステリーならともかく
冒険活劇にマッチする作劇とは思えないがそれをするのがガイ・リッチーなのだ

リッチーと言えば、あのシャーロック・ホームズを現代的に再解釈し
賛否両論となりましたが、同じくアーサー王も大胆に生まれかわった

リッチー流のアーサー王は一言でいうと、DQNでした
チンピラだけど、徐々に気品や知性を身につけて、とかでなく
最初から最後までDQN
でも、仲間思いではありましたね、あと女性や子供にも優しい
これまたベタな不良漫画みたいだなあ

戦い方もストリート育ちの悪知恵を生かした頭脳派に見せかけて
その実、運任せでパワーでごり押ししてるだけだった気もする
何せエクスカリバーあるしね

でも、映像はかっこいいのでなんとなく勢いで見れちゃう
主役のチャーリー・ハナム、筋肉凄いし
この人、「パシフィック・リム」と「クリムゾン・ピーク」では何も印象に残りませんでしたが
今回でちょっと好きになった、今後の新作が気になります

アーサーの仲間を演じるエイダン・ギレンとジャイモン・フンスーも良かった

エイダンは「シャン・ハイ・ナイト」の悪役で知りました
凄く覚えやすい顔だと思います
痩せててカッコよかったころのアレック・ボールドウィンとリチャード・ギアを足して2で割った感じ
ということはかなりの二枚目だってことですよね

ジャイモン・フンスーは自分の中では三大好きな黒人俳優の一人です
後の二人はイドリス・エルバとマイケル・ジェイ・ホワイト

女魔術師メイジの女優さんを見たのは「POTC4」以来かな
美人だけどヒロインというにはどうも地味で暗い
そういう雰囲気が魔女に合っていました
まあガイ・リッチーてヒロインというか女性キャラに力点置かないのは毎度のこと(笑)
その中ではメイジは割と印象に残りましたよ
アーサーと恋仲にならなかったのはかえってストイックとも言える
このキャラは名言されてないけど、どう考えてもモルガナでしょう?

悪役ヴォーティガンを演じるのは
恐らく出演陣の中で最も知名度のあるジュード・ロウ
これが相当のド外道、でもかっこいいんだなあ
衣装にしろ演技にしろ、かっこよさは主役であるはずのチャーリー・ハナムに勝ってます
悪役が本当に似合うのはコワモテの人よりもむしろ美男子であるというのはよく言われますよね
それにしてもジュードも変わんないなー
髪の量はともかく、「リプリー」とかで注目されたころと同じイケメンのまんま
ただ風格は増してきたね

アーサーの父で弟ヴォーティガンに殺される名君ユーサー役のエリック・バナ
何度か書いてますが、この人も大好きな役者です
ヒューも好きだけど、実はヒューよりエリックのほうが好きなくらいですもん
欲を言えば、もう少しだけでもヒット作、代表作をものにしてほしいなあ
彼も50歳になったばかりですからね、まだまだこれから
それに当たり役以外はパッとしない、なんて人は他にもいるでしょ、誰とは言わないけど

最近、TVドラマに出て結構評判らしいけど、実在の詐欺師の役ですからね
やっぱりヒロイックなキャラクターで見たいなあ

その点、このユーサー王はファンとしては嬉しい役でした
ゲスト出演とも言えそうな少ない出番であっても
死んだら石になって川底に沈んでいくのは悲しくもシュールだったw

それにしても「スターリングラード」の天才スナイパーと
「ブラックホークダウン」の辣腕兵士が兄弟っていうのも熱いなあ
「プライベートライアン」以後、戦争映画がちょっとブームになってましたが
この二つは特に印象的

あとこれは他の人の感想でもよく上がってたんですが音楽がいい

ケルト的な雰囲気があったり、弦楽器をラフにかき鳴らしたり、
伝統的なクラシックではないけどそれがすごくあってるんですね

中盤、ヴォーティガンの暗殺に失敗したアーサーたちが
ロンディニウムを駆け抜ける逃走場面のBGMは
打楽器のリズムに人の吐息がかぶさる独特なものですが
見てる最中、ほんとに自分が走り回ってる感覚でした
(ただここがアクションの見せ場としてはピークだったかなあ…)

これほどの一体感、没入感は久々でしたし
この映画で味わえるとも思ってませんでしたね(笑)
劇場で見たかった!


作曲はダニエル・ペンバートンというイギリス人の音楽家
リドリー・スコットの「悪の法則」やガイ・リッチーの前作「コードネームアンクル」
「オーシャンズ8」なども担当している人

正直、他の作品の楽曲は特には耳に残らなかったけど
今回は大躍進だったと思います

「シャーロック・ホームズ3」もハンス・ジマーじゃなきゃ嫌だなあと思ってたけど
この人でも全然いけそう、まあホームズ3もガイ・リッチーが監督するのかどうかはわかりませんが

この映画を見てなんとなく感じたのは
一般に”紳士の国”と言われる現在のイギリスのイメージが確立する前の
ワイルドでちょっと荒っぽさもあるイギリスの風土というか気質でありました
イギリスも少年ギャングとかヘイトクライム、アシッドアタックなんてことを知ると
いうほど紳士の国か?ってちょっと思いますけどねw

アーサー王伝説の本来の時期は1500年前、5~6世紀だと言われていますが
そのころはローマ帝国やキリスト教の影響を受けながらも、ケルト文化もまだまだ健在だったでしょうし
元々のアーサーと円卓の騎士の物語はそういう野性味が多分にあったのではないかな
そう思うとハナムの不良っぽいアーサーもありかな、と
クライヴ・オーウェンのアーサーは穏やかでしたもんね

さらにイギリスのチンピラといえばこれまたガイ・リッチーの十八番なわけですしね

しかし、こんな監督がディズニーの「アラジン」を手掛けるとは

ディズニーの実写映画の大作と言えば「アリス・イン・ワンダーランド」から
「美女と野獣」までヒットを連発しているわけですけど(いくつか大コケはあるとはいえ)
今の時代、映画の大ヒットに欠かせないのは何といっても女性の支持

そこのところ、ガイリッチーで大丈夫なんでしょうか?
どれだけ雇われ職人監督に徹せれるのか?
ディズニーもこの監督のどこら辺がファミリーやカップル向けの大作向きだと判断して任せたのか?

プロデューサーの制約がないと
お姫様とのロマンスよりアラジンと仲間の盗賊たちのいちゃこらばっかり描いてるうちに
映画終わっちゃいますよ?

何にせよ初夏の公開でわかります



ジーニーの声は山ちゃん、やっぱりこうでなくっちゃね


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2010年4月からブログ始めました。
1985年生まれの北海道住まい。

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