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シャドー・ダンサー

シャドー・ダンサー

ロンドンで爆破テロを企てた容疑で逮捕されたアイルランド人の女性コレットは
MI5の諜報員マックから、息子との生活を保障する代わりに
IRAの大物幹部である兄ジェリーや弟コナーの情報をイギリス側に流すよう持ち掛けられる

MI5とIRA、二つの組織を行き来することになった女スパイの運命は…

2012年 イギリス映画

原題 [ SHADOW DANCER ]

監督:ジェームズ・マーシュ
製作:クリス・コーエン  アンドリュー・ロウ  エド・ギニー
原作・脚本:トム・ブラッドビー
撮影:ロブ・ハーディ
プロダクションデザイン:ジョン・ヘンソン
衣装:ローラ・マリー・マガン
編集:ジンクス・ゴッドフリー
音楽:ディコン・ハインクリフェ

出演:クライヴ・オーウェン  アンドレア・ライズボロー

ブロスナン後の007最有力候補と言われていたクライヴ・オーウェン
もし、決まっていたらどうだったろう

そんなにヒット作がある印象ではないけど堅実な役者道を歩むクライヴ
個人的にはダニエル・クレイグより好き
クライヴのほうが温かみというか優しさを感じる

そんなクライヴがイギリスのスパイを演じたサスペンスドラマ

地味で静かな演出がひたひたとした悲しみを感じさせる
この作品、「博士と彼女のセオリー」と同じ監督だったのか、どうりで

イギリスとアイルランド、外野の人間からするとあまり違いの判らない国なのに
なぜそこまで憎みあい殺しあうのか、だけどそこには当事者しかわからないものもあり

とはいえ、アイルランド・スコットランドはイギリスに抑圧されて~
ってイメージがちょっと僕の中で出来上がっちゃいまして
無意識化のうちに前者の二国を肩を持ちたい気持ちはあるなあ
映画で刷り込まれた面もあるかもしれませんが、「ブレイブハート」とかまさにそれ

作品としては女性の強さを感じたかな
そもそもコレットがIRA入りしたのも弟を間接的に死なせた責任感からで
MI5の回し者になったのも息子を守るためという、全部家族ありきなんですよね
そして、もう一人のスパイ(題名でもあるシャドーダンサー)も
彼女と同じ思いで動いていたのだから

反面、上層部が見捨てようとするなか懸命に
守ろうとした捜査官の末路は実に報われない
でも、本当の諜報の世界はこんなもんなんだろう

実際の主役を演じるアンドレア・ライズボローも素晴らしい
この人は「オブリビオン」の前半のヒロイン、ヴィカを演じた人ですね
「オブリビオン」を見た人の評判で大体共通しているのはヴィカが印象に残ったってこと
清楚で可愛い外見の内面に狂気的な愛を秘めた、あのキャラは忘れがたい
面白いけどすぐに忘れるトム・クルーズ主演作品、そこがいいところでもあるけれど
そんなトム映画には珍しいほどの切ない余韻
「オブリビオン」を他より一段上のものにしてるのは、たぶんこの女優さんのおかげ

オルガも嫌いなわけじゃないけどさ
オルガより絶対、アンドレアのほうがトムとはお似合いだったでしょ
背丈も大体同じだったしね

そんなアンドレアさんは、またしても強烈な一作だと言われる「マンディ 地獄のロード・ウォ-リアー」
でヒロインのマンディを演じている。ニコラス・ケイジ完全復活!と騒がれていますが
タイトルのマンディって彼女のことですからね(笑)
まー、ニコラスも狂気演技に関しては卓越してますから
カレシもカノジョもそろって狂気的なカップルなわけか
レンタルになったら是非見たい

「バードマン」にも出てるそうだけど、あの監督「バベル」も合わなかったし
「レヴェナント」で心底うんざりしたからなあ…

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Author:バーンズ
2010年4月からブログ始めました。
1985年生まれの北海道住まい。

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