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メッセージ

サプライズのある展開をネタバレしています

メッセージ

2016年 アメリカ映画

原題 [ ARRIVAL ]

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原作:テッド・チャン
脚本:エリック・ハイセラー
撮影:ブラッドフォード・ヤング
プロダクションデザイン:パトリス・ヴァーメット
衣装:レネー・エイプリル
編集:ジョー・ウォーカー
音楽:ヨハン・ヨハンソン

出演:エイミー・アダムス  ジェレミー・レナー  フォレスト・ウィテカー

謎の飛行物体が世界各地の12か所に現れた。
各国政府が目的を探ろうとするが、事態は全く進展しない。
アメリカ政府に招集された言語学者のルイーズと
物理学者のイアンにとっても状況は同じだった。
果たして地球の運命は…


エイミー・アダムス主演のSFドラマ
監督は「ブレードランナー」続編に抜擢された鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ
今回、一番期待して借りた映画です

ズバリ言うと良かった、だけど難しいとこもありましたね

最初は宇宙人との接触や解明を淡々と描いてて
後半になると観念的というかスピリチュアルになってきまして

僕は見ていて、娘を失った母の再生物語だと思ったのですよ
すんなり受け取っちゃいまして
ていうか最初の段階で気づけた人っていますか?あの演出で

いやー、ずるい、いい意味で

見てて父が出てこないから、もしやってのはありましたけど
実は初対面ではなくて離婚した夫婦だったとかね
先日見た別の作品がそうでしたし

あの未来ってパラレルワールドとか可能性の一つならいいけど
あれしかないってのならつらいね
運命は変えられない、それでも受け入れなければならない
そういうとこが現代らしいかな、希望にあふれた時代は過ぎたというか

でも、相変わらず軍が焦って先制攻撃する展開は飽きた
というかまたかって思いましたね
それを言うなら宇宙人の侵略を軍隊が迎え撃つのも”またか”ですけどw

この映画、”もし実際こうなったらどうなるか”ってことを想定したようなリアルさがあるのだから
交戦に発展する可能性とかそれに対いての作戦とかも当然あるでしょ
一般人からした不安もあるしね
軍隊や軍人は相も変わらず脳筋で攻撃したくて仕方ない
対して学者の主人公は論理的に行動できて、相手の立場や思いも理解できるという
描き方が、やっぱりこうなっちゃうのか、という残念さがありました

電話で家族と話す兵隊の描写とかそういうのをもう少し見たかった
兵隊の娘の「パパはエイリアンに殺されちゃうの?」っていう言葉が印象的

最後には”世界はひとつになれる”というテーマに集約されるのですが
それって他人、自分とは人たちを信じるってことで
その通りと感動する人もいれば今のご時世に嘘っぽいととる人がいても不思議じゃない
僕も前者でありたいけど、日本もなんとなくピリピリ感が高まってますからね
相撲のニュースとか聞くと、ちらっと考えたりもします

そういうことを抜きにしたら、おおむね満足、素晴らしい作品です
映像や雰囲気、時を超えて世界を救う展開、そして”愛”など
結構、いや、かなり「インターステラー」と共通してますが
SF映画としての風格はこちらのほうがずっと上です
大体、あんなに長くないから、リピートしたくなるちょうどいい上映時間

役者に関しては、ジェレミー・レナーはやっぱりいい仕事をするなぁ~と思いました
主人公を支える者として前に出過ぎず、でも、しっかりと存在感があって

彼がこの作品に出演した理由というのが

これはエイミーの映画だから
役を演じるというより彼女をサポートしたいという思いが強かった


だそうで、謙虚だな~、というか、かっこよすぎ(笑)

「アベンジャーズ」におけるホークアイの出番が終わっても
末永く活躍してほしいし、それができる人と重います
「SWAT」「ザ・タウン」ばりのクズ演技も、また見たい笑)

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コメントをありがとうございました。

>運命は変えられない、それでも受け入れなければならない
そういうとこが現代らしいかな、希望にあふれた時代は過ぎたというか

娘を亡くすとわかっていながら、イアンと結婚して生む選択をしたルーイズは
何て強い人なんだろう。とても私にはできない・・・。
バーンズさんは 希望にあふれた時代は過ぎたという現代性を感じられたのですね。
なるほど、そういうとらえ方もありますか。

>ジェレミー・レナーはやっぱりいい仕事をするなぁ~と思いました
主人公を支える者として前に出過ぎず、でも、しっかりと存在感があって

好演していましたね。

Re: コメントをありがとうございました。

> >運命は変えられない、それでも受け入れなければならない
> そういうとこが現代らしいかな、希望にあふれた時代は過ぎたというか
>
> 娘を亡くすとわかっていながら、イアンと結婚して生む選択をしたルーイズは
> 何て強い人なんだろう。とても私にはできない・・・。

あの一本道のルートしかないってことですものね
変えようとしてもどうすればいいかわからないし

> バーンズさんは 希望にあふれた時代は過ぎたという現代性を感じられたのですね。
> なるほど、そういうとらえ方もありますか。

最近、ちょっと厭世的な気分になることが多くて我ながら心配です(苦笑)

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バーンズ

Author:バーンズ
2010年4月からブログ始めました。
1985年生まれの北海道住まい。

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