シビル・ウォー キャプテン・アメリカ
シビル・ウォー キャプテン・アメリカ / CAPTAIN AMERICA : CIVIL WAR
2016年 アメリカ映画 マーヴェルスタジオ製作
監督:アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ
製作:ケヴィン・ファイギ
製作総指揮: ルイス・デスポジート ヴィクトリア・アロンソ パトリシア・ウィッチャー ネイト・ムーア スタン・リー
脚本:クリストファー・マルクス スティーヴン・マクフィーリー
撮影:トレント・オパロック
プロダクションデザイン:オーウェン・パターソン
衣装:ジュディアナ・マコフスキー
編集:ジェフリー・フォード マシュー・シュミット
音楽:ヘンリー・ジャックマン
出演:クリス・エヴァンス ロバート・ダウニー・Jr
世界を守る一方で、絶大な力を危惧されるようになったアベンジャーズ。
彼らはヒーロー活動を国連の管理下におかれるソコヴィア協定にサインすることを提案される。
賛成派筆頭はアイアンマンことトニー・スターク
だがスティーヴ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)は、これに難色を示すのだった。
同じころ、ウィーンで起きた爆弾テロの容疑者として逃亡中のバッキーが挙がる。
洗脳されて暗殺者となったとはいえバッキーはスティーヴの無二の親友であった。
親友の危機を見過ごせないスティーヴの決断は.....
見てから結構経ってますので、サラッとおさらい程度のレビュー
まずアクション映画として
他のヒーローの使い方が上手いと思いました。
あくまでゲスト、助っ人に留めてスティーヴとバッキーの友情、トニーとの対立に的を絞っている。
監督は「ウィンター・ソルジャー」と同じですが他の映画からのキャラクターも多く登場している
つまり違う監督の演出で性格付けされたキャラということ。
ですが、アイアンマンやアントマンもこれまでと同じノリで行動してくれる
これも凄いことだと思いました、役者の演技もありますが今までの作品のリスペクトを感じます
他のシリーズだと、前作とは別人みたいだなって思うこと、たまにありますから。
アクションシーンはどれもヒーロー映画のベストバウトといえるものでした。
「アベンジャーズ」シリーズはどちらも最大の見せ場は集団戦でそれも楽しかったんですが
「シビル・ウォー」は“さし”の対決にこだわってる印象でした。
僕はネタバレをできるだけ避けて見ましたが、スパイダーマンがあんなに活躍するとはね
そしてアントマン!あの変身は、ほんと知らずに見てよかったですね
あと、ホークアイが好きな僕としては、弓を槍というか棒みたいなのに
変形させて戦うところもお気に入り。少しですけどね(笑)
ドラマ面、ストーリーに関しては
活動を管理されるか否かをめぐって
キャプテン・アメリカとアイアンマンが対決する
という宣伝はその通りなんですが
ここにジモという男が絡んできて観客は真っ先に
こいつはヒドラだろ、と思うでしょう。僕もそうでした。
ジモはバッキーを含むウィンターソルジャーを
自由に操れる暗号表を入手しています
(コールドスリープする改造超人、何だかユニバーサルソルジャーみたいだ)
ウィンターソルジャーを各国に潜伏させてテロを起こそうという計画。
一人だけでも国を壊滅させられるソルジャーが5人もいる。
協定にサインして命令を待つだけでは彼らを止められない!
というようにキャップと仲間たちは立ち上がるのです。
それに気づいたアイアンマンもさすがに戦いを止めて協力。
この辺りで共闘するのだろうな、
ちょっとなあなあの展開だけど
ウィンターソルジャーズとキャップ&アイアンマン&バッキーのトリオが
戦うとなったら、どんなスペクタクルが炸裂するのか?
ワクワクしていたが、展開にはさらに裏があった
ウィンターソルジャーは5人とも起きることもなくジモに殺されていた。
ジーモは「エイジ・オブ・ウルトロン」でウルトロンが街を襲った際
瓦礫の下敷きになった家族の償いをアベンジャーズにさせようとしていた。
トニーの父親ハワードが殺される映像を見せられる三人。
犯人は目の前にいるバッキーであった。
怒り狂うトニー、ここからガチの対決に(予告にあった場面ですね)
トニーの攻撃がほんとに容赦なくて
パワードスーツの無機質な外見と相まって怖かった。
ジョークも一切言わず、殺気に満ちてましたね。
あれほど感情的になったのは、ゲリラの捕虜になったとき
支えてくれたインセンを殺されたとき以来じゃないでしょうか
また、ハワードが殺され方が予想以上に酷くて
トニーが暴走するのも無理ないと思わせる。
ただ、あの録画映像じゃ、そこまではわからないだろうし
ハワードが殴り殺され、母親は首絞められて、とか、トニーの想像だよね?
と、あとで気づいたんですが、そこは置いといて
見てる間は緊迫感凄かったし。
また、トニーって本気で怒ると苗字で呼ぶんだな
「ロジャース!」って。一作目の時も
それまでオビーとか呼んでたのに最後は「ステイン!」だもんな
というように、「アイアンマン4」とも言えるくらい存在感があったアイアンマンですが
これはあくまで、キャプテンアメリカ、スティーヴ・ロジャースの物語です。
彼が自分たちの行動を制限されるのに反対するのを見て
面食らう人は多いでしょうし、親友が洗脳されてたとはいえ
諸々の悪事をしてきた男をかばうのか、と。
キャップは戦いの中で生じた民間の犠牲者を全く顧みていないのか
親友の行いが自分の意思ではどうしようもできなかったから無実であると思っているのか
そんなわけはないと思います。
しかし、物事には必ず二面性があり、落とし穴がある。
この協定に従ったら、本来、ヒーローとしてやるべきことができなくなる
それを感じ取ったのでしょう、実際そんな台詞ありましたし
ただ、バッキーを助けるのは、エゴかもしれません。
今まで自分を抑えてきたキャップでも幼馴染のこととなると感情的になる。
がむしゃらというほどではないですけどね。
反対に
洗脳されてたとか事情なんて知るか、俺に始末させろ
ブラックパンサーはまさにこの心境でしたし、トニーもそう。
でも、トニーも多くの恨みを買っていますし
大体、ウルトロンを生み出したのはトニーでした。
その発端は宇宙人の侵略から地球を守るためであり、
そんな恐怖心をトニーに植え付けたのはロキでした。
そのロキも、行動原理は
自分の力を父親や兄に見せつけたい、そんなコンプレックスでした。
そんな風にロキを育てたのはオーディン
そうか、諸悪の根源はあの爺さんだったのか
ともかく、罪を辿っていくと限りがありませんし
皆、誰かを失っているんです。
それはジモも同じです
ジモは役者からして
武闘派ではなく頭脳派のヴィランだろうとは思ってましたが
ブリュールがバリバリ、アクションするというのも見てみたかったけど
彼はこれまでのMCUのヴィランでは最弱の戦闘力でしょう
自分でもそれはわかってるようで
「私はアベンジャーズの誰にも勝てない、だから同士討ちさせようと思った」
それにまんまとはまってしまったわけです
最強の頭脳、最強の兵器、最強の肉体。最強尽くしのヒーローたちが
何の能力もない男の策に踊らされる、そこが恐ろしい。
またジモは今までで、最も悲しいヴィランでした
他のヴィランは野心的にしろ狂気的にしろ、何か世界規模のデカいことを企んできました
なのに、ジモは家族の復讐がしたいだけ
しかし、アベンジャーズがいなくなれば
悪党が跳梁跋扈し、結果的に自分と同じ境遇の者を大量に生み出す
という可能性を、全く考えなかったのだろうか、ジモは
多分、考えてないだろうな
恨みが晴らせたら、あとはどうなってもいいんだろう
全く身勝手ではた迷惑な男だが、それも人間らしい。
独房に監禁されたジモは微かに笑う。
望みは果たせた、と。
確かに、アベンジャーズは分裂した、ようにも見える
しかし、トニーはピーター・パーカー(言うまでもないがスパイダーマンのことである)と
師弟とも疑似親子とも言えそうな感想を築いていきそうだし
(親子というか歳の離れた兄弟というか、とにかく気の合いそうな二人)
スティーヴの表情にも仲間(弓の人、アリ、魔女っ娘、空飛ぶブラザー)とともに戦う意志がありありと見える。
ヒーローといえどすべてを救えるわけではないし、図らずも間違いを犯すこともある
それでも戦う、明日のために
少し切ないけど、思いのほか爽やかなキャプテン・アメリカ三部作の締めくくりでした。
これ以上の出来を求めるのは野暮というもの。
また、個人的な言い分ですが
この映画を見た後、僕は映画ファン、特にアクション映画ファンとして
今、一番充実した時代に生きてるな、と感じました
こういう映画が嫌いな人も多いし(そういう人には勧めません)
SFアクションは好きだけどアメコミは嫌だとか
CGは苦手で70~80年代の初期の手作り感があるSFXがいい
という意見も山ほど見ました。
だが、あえて主張しよう、現在のアクションが最高だと。
そりゃひどいのもたくさんあるけど、傑作は本当に桁違いだから
その筆頭がマーヴェル作品だと思うんだよね。
そういう映画を大画面で見れて、幸せだ
これは本当に、個人的意見なので、そこはわかっていただきたい
まずアクション映画として
他のヒーローの使い方が上手いと思いました。
あくまでゲスト、助っ人に留めてスティーヴとバッキーの友情、トニーとの対立に的を絞っている。
監督は「ウィンター・ソルジャー」と同じですが他の映画からのキャラクターも多く登場している
つまり違う監督の演出で性格付けされたキャラということ。
ですが、アイアンマンやアントマンもこれまでと同じノリで行動してくれる
これも凄いことだと思いました、役者の演技もありますが今までの作品のリスペクトを感じます
他のシリーズだと、前作とは別人みたいだなって思うこと、たまにありますから。
アクションシーンはどれもヒーロー映画のベストバウトといえるものでした。
「アベンジャーズ」シリーズはどちらも最大の見せ場は集団戦でそれも楽しかったんですが
「シビル・ウォー」は“さし”の対決にこだわってる印象でした。
僕はネタバレをできるだけ避けて見ましたが、スパイダーマンがあんなに活躍するとはね
そしてアントマン!あの変身は、ほんと知らずに見てよかったですね
あと、ホークアイが好きな僕としては、弓を槍というか棒みたいなのに
変形させて戦うところもお気に入り。少しですけどね(笑)
ドラマ面、ストーリーに関しては
活動を管理されるか否かをめぐって
キャプテン・アメリカとアイアンマンが対決する
という宣伝はその通りなんですが
ここにジモという男が絡んできて観客は真っ先に
こいつはヒドラだろ、と思うでしょう。僕もそうでした。
ジモはバッキーを含むウィンターソルジャーを
自由に操れる暗号表を入手しています
(コールドスリープする改造超人、何だかユニバーサルソルジャーみたいだ)
ウィンターソルジャーを各国に潜伏させてテロを起こそうという計画。
一人だけでも国を壊滅させられるソルジャーが5人もいる。
協定にサインして命令を待つだけでは彼らを止められない!
というようにキャップと仲間たちは立ち上がるのです。
それに気づいたアイアンマンもさすがに戦いを止めて協力。
この辺りで共闘するのだろうな、
ちょっとなあなあの展開だけど
ウィンターソルジャーズとキャップ&アイアンマン&バッキーのトリオが
戦うとなったら、どんなスペクタクルが炸裂するのか?
ワクワクしていたが、展開にはさらに裏があった
ウィンターソルジャーは5人とも起きることもなくジモに殺されていた。
ジーモは「エイジ・オブ・ウルトロン」でウルトロンが街を襲った際
瓦礫の下敷きになった家族の償いをアベンジャーズにさせようとしていた。
トニーの父親ハワードが殺される映像を見せられる三人。
犯人は目の前にいるバッキーであった。
怒り狂うトニー、ここからガチの対決に(予告にあった場面ですね)
トニーの攻撃がほんとに容赦なくて
パワードスーツの無機質な外見と相まって怖かった。
ジョークも一切言わず、殺気に満ちてましたね。
あれほど感情的になったのは、ゲリラの捕虜になったとき
支えてくれたインセンを殺されたとき以来じゃないでしょうか
また、ハワードが殺され方が予想以上に酷くて
トニーが暴走するのも無理ないと思わせる。
ただ、あの録画映像じゃ、そこまではわからないだろうし
ハワードが殴り殺され、母親は首絞められて、とか、トニーの想像だよね?
と、あとで気づいたんですが、そこは置いといて
見てる間は緊迫感凄かったし。
また、トニーって本気で怒ると苗字で呼ぶんだな
「ロジャース!」って。一作目の時も
それまでオビーとか呼んでたのに最後は「ステイン!」だもんな
というように、「アイアンマン4」とも言えるくらい存在感があったアイアンマンですが
これはあくまで、キャプテンアメリカ、スティーヴ・ロジャースの物語です。
彼が自分たちの行動を制限されるのに反対するのを見て
面食らう人は多いでしょうし、親友が洗脳されてたとはいえ
諸々の悪事をしてきた男をかばうのか、と。
キャップは戦いの中で生じた民間の犠牲者を全く顧みていないのか
親友の行いが自分の意思ではどうしようもできなかったから無実であると思っているのか
そんなわけはないと思います。
しかし、物事には必ず二面性があり、落とし穴がある。
この協定に従ったら、本来、ヒーローとしてやるべきことができなくなる
それを感じ取ったのでしょう、実際そんな台詞ありましたし
ただ、バッキーを助けるのは、エゴかもしれません。
今まで自分を抑えてきたキャップでも幼馴染のこととなると感情的になる。
がむしゃらというほどではないですけどね。
反対に
洗脳されてたとか事情なんて知るか、俺に始末させろ
ブラックパンサーはまさにこの心境でしたし、トニーもそう。
でも、トニーも多くの恨みを買っていますし
大体、ウルトロンを生み出したのはトニーでした。
その発端は宇宙人の侵略から地球を守るためであり、
そんな恐怖心をトニーに植え付けたのはロキでした。
そのロキも、行動原理は
自分の力を父親や兄に見せつけたい、そんなコンプレックスでした。
そんな風にロキを育てたのはオーディン
そうか、諸悪の根源はあの爺さんだったのか
ともかく、罪を辿っていくと限りがありませんし
皆、誰かを失っているんです。
それはジモも同じです
ジモは役者からして
武闘派ではなく頭脳派のヴィランだろうとは思ってましたが
ブリュールがバリバリ、アクションするというのも見てみたかったけど
彼はこれまでのMCUのヴィランでは最弱の戦闘力でしょう
自分でもそれはわかってるようで
「私はアベンジャーズの誰にも勝てない、だから同士討ちさせようと思った」
それにまんまとはまってしまったわけです
最強の頭脳、最強の兵器、最強の肉体。最強尽くしのヒーローたちが
何の能力もない男の策に踊らされる、そこが恐ろしい。
またジモは今までで、最も悲しいヴィランでした
他のヴィランは野心的にしろ狂気的にしろ、何か世界規模のデカいことを企んできました
なのに、ジモは家族の復讐がしたいだけ
しかし、アベンジャーズがいなくなれば
悪党が跳梁跋扈し、結果的に自分と同じ境遇の者を大量に生み出す
という可能性を、全く考えなかったのだろうか、ジモは
多分、考えてないだろうな
恨みが晴らせたら、あとはどうなってもいいんだろう
全く身勝手ではた迷惑な男だが、それも人間らしい。
独房に監禁されたジモは微かに笑う。
望みは果たせた、と。
確かに、アベンジャーズは分裂した、ようにも見える
しかし、トニーはピーター・パーカー(言うまでもないがスパイダーマンのことである)と
師弟とも疑似親子とも言えそうな感想を築いていきそうだし
(親子というか歳の離れた兄弟というか、とにかく気の合いそうな二人)
スティーヴの表情にも仲間(弓の人、アリ、魔女っ娘、空飛ぶブラザー)とともに戦う意志がありありと見える。
ヒーローといえどすべてを救えるわけではないし、図らずも間違いを犯すこともある
それでも戦う、明日のために
少し切ないけど、思いのほか爽やかなキャプテン・アメリカ三部作の締めくくりでした。
これ以上の出来を求めるのは野暮というもの。
また、個人的な言い分ですが
この映画を見た後、僕は映画ファン、特にアクション映画ファンとして
今、一番充実した時代に生きてるな、と感じました
こういう映画が嫌いな人も多いし(そういう人には勧めません)
SFアクションは好きだけどアメコミは嫌だとか
CGは苦手で70~80年代の初期の手作り感があるSFXがいい
という意見も山ほど見ました。
だが、あえて主張しよう、現在のアクションが最高だと。
そりゃひどいのもたくさんあるけど、傑作は本当に桁違いだから
その筆頭がマーヴェル作品だと思うんだよね。
そういう映画を大画面で見れて、幸せだ
これは本当に、個人的意見なので、そこはわかっていただきたい
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