ハイランダー 悪魔の戦士
ハイランダー 悪魔の戦士 / HIGHLANDER
1986年 アメリカ・イギリス合作映画
監督:ラッセル・マルケイ
製作:ピーター・S・デイヴィス ウィリアム・N・パンザー
原案:グレゴリー・ワイデン
脚本:グレゴリー・ワイデン ピーター・ベルウッド ラリー・ファーガソン
プロダクションデザイン:アラン・キャメロン
衣装:ジェームズ・アシソン
撮影:ジェリー・フィッシャー
編集:ピーター・ホーネス
音楽:マイケル・ケイメン
挿入歌・主題歌:クイーン
出演:クリストファー・ランバート ショーン・コネリー クランシー・ブラウン
今回の締めは家にあるDVDから
後に続編4本、TVシリーズ、日本でアニメ化もされた伝説のソードアクションファンタジー
80年代のカルト映画としては
「マッドマックス2」「ニューヨーク1997」「ブレードランナー」などにも負けてない
去年の音楽映画の時にこの映画のこと書こうかなと思ってました
主題歌がクイーンなので、でもクイーンって好きでもないし思い入れもないんでね
今回のほうがふさわしい
内容は
首を斬り落とされない限り死なない、不老不死の男たち
彼らは最後に残った一人に与えられる究極の秘宝のために
戦い続ける宿命を背負っている
生き残るのはただ一人!
全くもって男の子らしいバカみたいな設定で、最高です
ちなみに映画が始まった時点で戦いは中盤のようで数人しか残ってません
オープニングのアクションシーンで早速一人死にます
これに出てくる不死者って理想的なんだよね
ヴァンパイアと違って普通の食生活ができるし昼間も出歩ける
戸籍とかには苦労してたみたいだけど
戦いを避ければ、いつまでも快適に暮らせそうなものですが
それを彼らはできないし、するつもりもないのでしょう
戦うのが宿命だから
ただ、主人公コナーは青年だけど、師匠ラミレスは初老である
ということはラミレスはその歳までは普通に老いていたということで
不老のスイッチが入るのはまちまちなのだろうか
見青年の弟子と老年の師匠というのが絵面として様になるから
というシンプルな理由だろうけども
ファンタジーですが、雰囲気はちょっと「ターミネーター」に近いところもあり
悪役のクルガンはもろにT-800の影響を受けているように感じますし
大都会の影で人に知られることもなく世界の運命をかけた戦いが行われている
という設定も似ています
ダークでスタイリッシュなニューヨークと
スコットランドの大自然が交互に映し出される映像も素晴らしく
恋人の死を見送る主人公の悲恋のドラマがこの中二病バカ映画を
格調高いものに昇華さています
剣さばきは今見ると微妙かもしれませんが
あの火花バチバチの演出のかっこよさは十分通じる
何よりクリストファー・ランバートがかっこいい!
彼の演じるコナー・マクロードは最初、ミッキー・ロークにオファーがいったそうですが
ミッキーを悪く言うわけじゃないけど彼にコナーの繊細さが出せたのだろうか
クリストファーでほんと良かった
まあ他に代表作があるかって言ったら、パッと思いつかない人ではあるけど(笑)
でも決して一発屋ではないと思うし、むしろ息の長い人だよね、コンスタントに出つづけてる
SFファンタジーに理解があるのか、その手の映画の出演が多いのも好感持てる
この人、来月で還暦なのか
最近の写真見ても渋さは健在のように思えました
そして師匠がショーン・コネリーですからね、これだけでただのB級映画ではないとわかるでしょう
しかし、悪役がこの二人の食う勢いの非道を見せるのです
極悪外道の戦士クルガン。愛と友情を重んじるコナーとは正反対の
欲望のままにふるまい、殺戮を楽しむ正真正銘のサイコパス
なのに、こんなやつがとても魅力的なのです。
悲しい過去とは無縁の、狂ったように暴れて、毒をまきちらし
悪の限りをつくす、その振り切れっぷりがかっこいい
クルガンにも彼だけが知ってる悲しみ、苦しみを抱えていたのかもしれないけれど
観客はそれを知ることはない、知る必要もない、それがいい
「マッドマックス2」のウェズも似た系統
コナーとクルガンの最後の対決はアクション映画史に残る名勝負である
400年、生きてきたなかで得たもの、失ったもの、それらがすべて結実するわけでして
ただのチャンバラでは終わりません
”我が剣を受けてみよ”、台詞以上に目で語るコナーの顔力が凄い
そして剣を振るうクルガンの楽しそうなこと
多分、ある意味ででクルガンはコナーのことが大好きだったのだろうし
彼が自分に憎しみを向けるのが嬉しくてしょうがなかったに違いない
コナーにしてみれば迷惑千万でしょうが
最後に残ったコナーが得た宝は
世界中の人の心が読める能力つまりテレパシーですな
これを使って世界平和に貢献したいというコナー
戦い続けてきた男が今度は争いを止めるために立ち上がるのだ
何とも清々しい結末です
監督のラッセル・マルケイはこの後、「ランボー3」に抜擢されたけど
撮影中にスタローンとの意見の相違で結局降りて、それが成功してたら
もっとビッグな存在になっていたかもしれません
いかし、ヒットメーカーになるだけがすべてじゃない(そりゃなれたほうが嬉しいだろうけど)
これだけ根強い人気のカルト映画を世に出しただけでも称えられる功績だ
この監督の「シャドー」っていう映画、「ドクターストレンジ」の先駆けみたいな作品なんだけど
DVDのレンタルないんだよね、今こそ再評価されてほしい
主役がアレック・ボールドウィンで、この人もヴェテランとして重宝されてるしさ
そして前々からリブートの話があった「ハイランダー」だけど
今度は「ジョン・ウィック」の監督が抜擢されたとか
トム・クルーズがラミレスを演じるなんて話もあったな
ちょうど「ハイランダー」に出たころのショーン・コネリーが
今のトムくらいの年齢なのかあ
とはいえトムの首がすっ飛ぶ場面なんて想像できないw
1986年 アメリカ・イギリス合作映画
監督:ラッセル・マルケイ
製作:ピーター・S・デイヴィス ウィリアム・N・パンザー
原案:グレゴリー・ワイデン
脚本:グレゴリー・ワイデン ピーター・ベルウッド ラリー・ファーガソン
プロダクションデザイン:アラン・キャメロン
衣装:ジェームズ・アシソン
撮影:ジェリー・フィッシャー
編集:ピーター・ホーネス
音楽:マイケル・ケイメン
挿入歌・主題歌:クイーン
出演:クリストファー・ランバート ショーン・コネリー クランシー・ブラウン
今回の締めは家にあるDVDから
後に続編4本、TVシリーズ、日本でアニメ化もされた伝説のソードアクションファンタジー
80年代のカルト映画としては
「マッドマックス2」「ニューヨーク1997」「ブレードランナー」などにも負けてない
去年の音楽映画の時にこの映画のこと書こうかなと思ってました
主題歌がクイーンなので、でもクイーンって好きでもないし思い入れもないんでね
今回のほうがふさわしい
内容は
首を斬り落とされない限り死なない、不老不死の男たち
彼らは最後に残った一人に与えられる究極の秘宝のために
戦い続ける宿命を背負っている
生き残るのはただ一人!
全くもって男の子らしいバカみたいな設定で、最高です
ちなみに映画が始まった時点で戦いは中盤のようで数人しか残ってません
オープニングのアクションシーンで早速一人死にます
これに出てくる不死者って理想的なんだよね
ヴァンパイアと違って普通の食生活ができるし昼間も出歩ける
戸籍とかには苦労してたみたいだけど
戦いを避ければ、いつまでも快適に暮らせそうなものですが
それを彼らはできないし、するつもりもないのでしょう
戦うのが宿命だから
ただ、主人公コナーは青年だけど、師匠ラミレスは初老である
ということはラミレスはその歳までは普通に老いていたということで
不老のスイッチが入るのはまちまちなのだろうか
見青年の弟子と老年の師匠というのが絵面として様になるから
というシンプルな理由だろうけども
ファンタジーですが、雰囲気はちょっと「ターミネーター」に近いところもあり
悪役のクルガンはもろにT-800の影響を受けているように感じますし
大都会の影で人に知られることもなく世界の運命をかけた戦いが行われている
という設定も似ています
ダークでスタイリッシュなニューヨークと
スコットランドの大自然が交互に映し出される映像も素晴らしく
恋人の死を見送る主人公の悲恋のドラマがこの中二病バカ映画を
格調高いものに昇華さています
剣さばきは今見ると微妙かもしれませんが
あの火花バチバチの演出のかっこよさは十分通じる
何よりクリストファー・ランバートがかっこいい!
彼の演じるコナー・マクロードは最初、ミッキー・ロークにオファーがいったそうですが
ミッキーを悪く言うわけじゃないけど彼にコナーの繊細さが出せたのだろうか
クリストファーでほんと良かった
まあ他に代表作があるかって言ったら、パッと思いつかない人ではあるけど(笑)
でも決して一発屋ではないと思うし、むしろ息の長い人だよね、コンスタントに出つづけてる
SFファンタジーに理解があるのか、その手の映画の出演が多いのも好感持てる
この人、来月で還暦なのか
最近の写真見ても渋さは健在のように思えました
そして師匠がショーン・コネリーですからね、これだけでただのB級映画ではないとわかるでしょう
しかし、悪役がこの二人の食う勢いの非道を見せるのです
極悪外道の戦士クルガン。愛と友情を重んじるコナーとは正反対の
欲望のままにふるまい、殺戮を楽しむ正真正銘のサイコパス
なのに、こんなやつがとても魅力的なのです。
悲しい過去とは無縁の、狂ったように暴れて、毒をまきちらし
悪の限りをつくす、その振り切れっぷりがかっこいい
クルガンにも彼だけが知ってる悲しみ、苦しみを抱えていたのかもしれないけれど
観客はそれを知ることはない、知る必要もない、それがいい
「マッドマックス2」のウェズも似た系統
コナーとクルガンの最後の対決はアクション映画史に残る名勝負である
400年、生きてきたなかで得たもの、失ったもの、それらがすべて結実するわけでして
ただのチャンバラでは終わりません
”我が剣を受けてみよ”、台詞以上に目で語るコナーの顔力が凄い
そして剣を振るうクルガンの楽しそうなこと
多分、ある意味ででクルガンはコナーのことが大好きだったのだろうし
彼が自分に憎しみを向けるのが嬉しくてしょうがなかったに違いない
コナーにしてみれば迷惑千万でしょうが
最後に残ったコナーが得た宝は
世界中の人の心が読める能力つまりテレパシーですな
これを使って世界平和に貢献したいというコナー
戦い続けてきた男が今度は争いを止めるために立ち上がるのだ
何とも清々しい結末です
監督のラッセル・マルケイはこの後、「ランボー3」に抜擢されたけど
撮影中にスタローンとの意見の相違で結局降りて、それが成功してたら
もっとビッグな存在になっていたかもしれません
いかし、ヒットメーカーになるだけがすべてじゃない(そりゃなれたほうが嬉しいだろうけど)
これだけ根強い人気のカルト映画を世に出しただけでも称えられる功績だ
この監督の「シャドー」っていう映画、「ドクターストレンジ」の先駆けみたいな作品なんだけど
DVDのレンタルないんだよね、今こそ再評価されてほしい
主役がアレック・ボールドウィンで、この人もヴェテランとして重宝されてるしさ
そして前々からリブートの話があった「ハイランダー」だけど
今度は「ジョン・ウィック」の監督が抜擢されたとか
トム・クルーズがラミレスを演じるなんて話もあったな
ちょうど「ハイランダー」に出たころのショーン・コネリーが
今のトムくらいの年齢なのかあ
とはいえトムの首がすっ飛ぶ場面なんて想像できないw
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