マッドマックス2
メル・ギブソンが鮮烈なヒーローを演じてスターの仲間入りを果たした「マッドマックス」の続編にして
終末SFアクションの最高傑作、それがこの映画だ!
マッドマックス2 / MAD MAX 2 : THE ROAD WARRIOR
1981年製作 オーストラリア映画
監督・脚本:ジョージ・ミラー 出演:メル・ギブソン
脚本:テリー・ヘイズ ブルース・スペンス
ブライアン・ハナント ヴァーノン・ウェルズ
撮影:ディーン・セムラー マイケル・プレストン
音楽:ブライアン・メイ ヴァージニア・ヘイ
ネタバレあります!
終末SFアクションの最高傑作、それがこの映画だ!
マッドマックス2 / MAD MAX 2 : THE ROAD WARRIOR
1981年製作 オーストラリア映画
監督・脚本:ジョージ・ミラー 出演:メル・ギブソン
脚本:テリー・ヘイズ ブルース・スペンス
ブライアン・ハナント ヴァーノン・ウェルズ
撮影:ディーン・セムラー マイケル・プレストン
音楽:ブライアン・メイ ヴァージニア・ヘイ
ネタバレあります!
とはいっても一作目の「マッドマックス」はそんなに好きじゃない、三作目「サンダードーム」はちゃんと
見たことないです。でもこの「マッドマックス2」は大好き。そんなファンもいますよってことで。
「THE ROAD WARRIOR」という題は一作目がほとんど知られていなかったアメリカでの公開の際に付けられた
ものだがそれが違和感ないほど、これだけでもほぼ独立した話、と僕は思ってます
(一作目の時点でも確か石油危機を仄めかす台詞はあったけど)。
暴徒の集団から石油を死守する人々にマックスが加勢する、というのがあらすじ。
内容としては実に普遍的なもので、舞台がいつの時代であっても通用しそうだ。
しかし今見ても世界観の描写は並外れたもので、
廃墟や瓦礫の山、ボロボロの衣服(だけどプロテクターとかでガチガチに武装)という文明崩壊後の
世界のイメージを一発で決定付けるものだった。
「ターミネーター」の未来描写にも影響与えただろうし、「アイ・アム・レジェンド」(原作でも犬は登場するらしいが)
で愛犬とともにNYを歩くウィル・スミスの姿にもマックスの面影が見て取れた。
(何もマックスが孤高のヒーローの原点という気はないけどさ)
近未来の地球というよりはどこか神話を見ている気にさせる。
メルは本作を「ドブの中で戦うスター・ウォーズだ」と語ったそうだ。
他の登場人物も多くは無いが印象的。
フェラル・キッド
ブーメランを使いこなす野生児。彼によりマックスの伝説は語り継がれる。
ジャイロ・キャプテン
陽気な面白白人。ハードなストーリーの本作の中でも和ませてくれる貴重な存在。
村の娘に惚れたことから(歳が離れすぎてる気がするけど・・・・・)彼も最後の戦いに加わることに。
パッパガーロ
製油所のリーダー。荒廃した世界でも人間らしく生きようとする理想家。
女戦士
かなり美人でマックスより背が高い(・・・)
他の映画ならマックスと恋仲にもなりそうなものだけど、そんな展開になるわけもなく
容赦なくウェズに殺されてしまう (´;ω;`)
ヒューマンガス
暴走族のリーダー。演説好きで超マッチョ。ニトロ加速装置を使いこなせなくて自爆するうっかり屋でもある。
ウェズ
暴走族のNo2で最も凶暴な男。身体能力も非常に高い。いつも傍らにいる少年(最初は弟だと思ってました)
を殺され、怒り狂う。マックスを敵視する彼の暴走が、この作品のテンションを高めてくれます。
僕がマックス以外で最も印象深いのは彼だ。人間性を全部取っ払って、動物としての残酷性だけが残ったような
超悪党。なのに物凄くかっこいいのは何故なんだ?!
演じるヴァーノン・ウェルズは「コマンドー」でも悪役を熱演している。
全編に炸裂するマシンによるチェイスも凄いが、この映画を傑作にしているのは
マックスの人物描写とそれを表現するメルの演技だと僕は思っている。
中盤、取引を終えると、一緒に来ないかという誘いを突っぱねてさっさとバイバイしようとするマックス。
人間を信用できないからか、自分がいるとグループの平和が乱れると思ってあえて身を引いたのか。
「目的も無く生きるお前はあの連中と同じだ」と言われようが、マックスは何も語らないので想像に任せるしかない。
何せ、彼の台詞は全編17回しかないというのだから。
個人的な見解ですがマックスが去る際に「車だけでも押さえたらどうだ」と忠告するヤツが一番たちが悪いな。
マックスもウェズも正直、紙一重の輩だが、どちらも自らの体を張って生きてるじゃない?
それにマックスは夜中とはいえ徒歩で暴走族の陣地を横切ってタンクローリーを取りにいったんだぜ?
しかし、ここで話が終わったらおもしろくありませんね
その後、ウェズに急襲されたところをジャイロキャプテンに助けられる。
愛車も愛犬も失った彼は今度はガソリンを搭載したタンクローリーの運転を自ら申し出る。
断られると「ぐずぐず言うな、俺に任せろ」(確か山寺宏一さんの吹替では「他のやつじゃやられるだけだ」だったような)。
何とも強引だがこの一言でパッパガーロは納得してしまうのだな。
結局彼に戦いを決意させたものは何だったのか?
自分を痛めつけた仕返し、犬の復讐をするためか、
人類への希望を見出したからか?
それら全部かもしれないが何も考えてない単なるやけっぱちかもしれない。
重要なのはマックスが戦い抜いたということだろう。
それによって人々は生き延びることが出来たのだから。
理由はどうあれマックスは紛れも無いヒーローなんだ。
そういえばヒュー・ジャックマンは「X-MEN」のインタビューで、ウルヴァリンを演じる上で
心がけた事はという問いにマックスを引き合いに出していました。
エリック・バナも役者を目指したきっかけは「マッドマックス」に憧れたからと公言している。
アメリカにはダーティ・ハリーやランボーがいるし、イギリスにもジェームズ・ボンドがいるが
オーストラリアにはマックスがいるぜ、と言わんばかりのオージー男の誇りを感じるね。
(ダーティ・ハリーとランボーと007を一括りにするのは強引かもしれませんが、それぞれの国を代表するヒーローってことで)
ここでちょっと俺にちっぽけな自慢をさせてください。
俺は、今はなき「ROADSHOW」の読者ページに「マッドマックス4」はいつできるんでしょうか
いつになってもかまわないから待ってますみたいな内容を投稿したら載ったんです。
(今使ってる名前とは別の名で書きましたが。それからしばらくして休刊のニュースを知りました)。
そして今、「MAD MAX 4:FURY ROAD」の製作が進行中なのだ!
何度も挙がっては消えた企画ですが、ぜひとも完成してほしいものです。
今回ばかりはジョージ・ミラー監督に「実現できなかったけどまた見れるという夢を少しでも見せてくれてありがとう」
とはちょっと言えないな、俺は。ちなみにメルは関わらないだろうと前々から監督本人が言ってますが
肝心のマックス役は今のところイギリス出身の若手俳優トム・ハーディです。
IMDB (もう正式に決定しているのかな?)
心のなかでエリック・バナをプッシュしてた俺、涙目
それはともかく、このハーディは結構ハンサムだし、欧米人としては小柄(プロフィールによると175cm)
なところもメルのイメージを引き継いでいる。
メルのマックスを見れないのは寂しいけどフレッシュな新生マックスを演じてほしいです。
個人的には候補に挙がったサム・ワーシントンよりあってると思うな。
ちなみに今夏公開のクリストファー・ノーラン監督新作「インセプション」にもハーディは出演しています。
評価次第で一気にスターダムを駆け上がるかもしれない。
来年で30周年を迎える「マッドマックス2」。
二年前にランボーにインディ・ジョーンズと80年代を熱くさせたヒーローのパート4が相次いで公開したし
終末モノでは明日から公開される「ザ・ウォーカー」(日本ではあまり話題になってなくね?)
もアメリカでは結構ヒットした。これに弾みをつけて、「マッドマックス4」が完成し
近い将来、ストイックに戦うマックスがスクリーンで見られることを願っています。
見たことないです。でもこの「マッドマックス2」は大好き。そんなファンもいますよってことで。
「THE ROAD WARRIOR」という題は一作目がほとんど知られていなかったアメリカでの公開の際に付けられた
ものだがそれが違和感ないほど、これだけでもほぼ独立した話、と僕は思ってます
(一作目の時点でも確か石油危機を仄めかす台詞はあったけど)。
暴徒の集団から石油を死守する人々にマックスが加勢する、というのがあらすじ。
内容としては実に普遍的なもので、舞台がいつの時代であっても通用しそうだ。
しかし今見ても世界観の描写は並外れたもので、
廃墟や瓦礫の山、ボロボロの衣服(だけどプロテクターとかでガチガチに武装)という文明崩壊後の
世界のイメージを一発で決定付けるものだった。
「ターミネーター」の未来描写にも影響与えただろうし、「アイ・アム・レジェンド」(原作でも犬は登場するらしいが)
で愛犬とともにNYを歩くウィル・スミスの姿にもマックスの面影が見て取れた。
(何もマックスが孤高のヒーローの原点という気はないけどさ)
近未来の地球というよりはどこか神話を見ている気にさせる。
メルは本作を「ドブの中で戦うスター・ウォーズだ」と語ったそうだ。
他の登場人物も多くは無いが印象的。
フェラル・キッド
ブーメランを使いこなす野生児。彼によりマックスの伝説は語り継がれる。
ジャイロ・キャプテン
陽気な面白白人。ハードなストーリーの本作の中でも和ませてくれる貴重な存在。
村の娘に惚れたことから(歳が離れすぎてる気がするけど・・・・・)彼も最後の戦いに加わることに。
パッパガーロ
製油所のリーダー。荒廃した世界でも人間らしく生きようとする理想家。
女戦士
かなり美人でマックスより背が高い(・・・)
他の映画ならマックスと恋仲にもなりそうなものだけど、そんな展開になるわけもなく
容赦なくウェズに殺されてしまう (´;ω;`)
ヒューマンガス
暴走族のリーダー。演説好きで超マッチョ。ニトロ加速装置を使いこなせなくて自爆するうっかり屋でもある。
ウェズ
暴走族のNo2で最も凶暴な男。身体能力も非常に高い。いつも傍らにいる少年(最初は弟だと思ってました)
を殺され、怒り狂う。マックスを敵視する彼の暴走が、この作品のテンションを高めてくれます。
僕がマックス以外で最も印象深いのは彼だ。人間性を全部取っ払って、動物としての残酷性だけが残ったような
超悪党。なのに物凄くかっこいいのは何故なんだ?!
演じるヴァーノン・ウェルズは「コマンドー」でも悪役を熱演している。
全編に炸裂するマシンによるチェイスも凄いが、この映画を傑作にしているのは
マックスの人物描写とそれを表現するメルの演技だと僕は思っている。
中盤、取引を終えると、一緒に来ないかという誘いを突っぱねてさっさとバイバイしようとするマックス。
人間を信用できないからか、自分がいるとグループの平和が乱れると思ってあえて身を引いたのか。
「目的も無く生きるお前はあの連中と同じだ」と言われようが、マックスは何も語らないので想像に任せるしかない。
何せ、彼の台詞は全編17回しかないというのだから。
個人的な見解ですがマックスが去る際に「車だけでも押さえたらどうだ」と忠告するヤツが一番たちが悪いな。
マックスもウェズも正直、紙一重の輩だが、どちらも自らの体を張って生きてるじゃない?
それにマックスは夜中とはいえ徒歩で暴走族の陣地を横切ってタンクローリーを取りにいったんだぜ?
しかし、ここで話が終わったらおもしろくありませんね
その後、ウェズに急襲されたところをジャイロキャプテンに助けられる。
愛車も愛犬も失った彼は今度はガソリンを搭載したタンクローリーの運転を自ら申し出る。
断られると「ぐずぐず言うな、俺に任せろ」(確か山寺宏一さんの吹替では「他のやつじゃやられるだけだ」だったような)。
何とも強引だがこの一言でパッパガーロは納得してしまうのだな。
結局彼に戦いを決意させたものは何だったのか?
自分を痛めつけた仕返し、犬の復讐をするためか、
人類への希望を見出したからか?
それら全部かもしれないが何も考えてない単なるやけっぱちかもしれない。
重要なのはマックスが戦い抜いたということだろう。
それによって人々は生き延びることが出来たのだから。
理由はどうあれマックスは紛れも無いヒーローなんだ。
そういえばヒュー・ジャックマンは「X-MEN」のインタビューで、ウルヴァリンを演じる上で
心がけた事はという問いにマックスを引き合いに出していました。
エリック・バナも役者を目指したきっかけは「マッドマックス」に憧れたからと公言している。
アメリカにはダーティ・ハリーやランボーがいるし、イギリスにもジェームズ・ボンドがいるが
オーストラリアにはマックスがいるぜ、と言わんばかりのオージー男の誇りを感じるね。
(ダーティ・ハリーとランボーと007を一括りにするのは強引かもしれませんが、それぞれの国を代表するヒーローってことで)
ここでちょっと俺にちっぽけな自慢をさせてください。
俺は、今はなき「ROADSHOW」の読者ページに「マッドマックス4」はいつできるんでしょうか
いつになってもかまわないから待ってますみたいな内容を投稿したら載ったんです。
(今使ってる名前とは別の名で書きましたが。それからしばらくして休刊のニュースを知りました)。
そして今、「MAD MAX 4:FURY ROAD」の製作が進行中なのだ!
何度も挙がっては消えた企画ですが、ぜひとも完成してほしいものです。
今回ばかりはジョージ・ミラー監督に「実現できなかったけどまた見れるという夢を少しでも見せてくれてありがとう」
とはちょっと言えないな、俺は。ちなみにメルは関わらないだろうと前々から監督本人が言ってますが
肝心のマックス役は今のところイギリス出身の若手俳優トム・ハーディです。
IMDB (もう正式に決定しているのかな?)
心のなかでエリック・バナをプッシュしてた俺、涙目
それはともかく、このハーディは結構ハンサムだし、欧米人としては小柄(プロフィールによると175cm)
なところもメルのイメージを引き継いでいる。
メルのマックスを見れないのは寂しいけどフレッシュな新生マックスを演じてほしいです。
個人的には候補に挙がったサム・ワーシントンよりあってると思うな。
ちなみに今夏公開のクリストファー・ノーラン監督新作「インセプション」にもハーディは出演しています。
評価次第で一気にスターダムを駆け上がるかもしれない。
来年で30周年を迎える「マッドマックス2」。
二年前にランボーにインディ・ジョーンズと80年代を熱くさせたヒーローのパート4が相次いで公開したし
終末モノでは明日から公開される「ザ・ウォーカー」(日本ではあまり話題になってなくね?)
もアメリカでは結構ヒットした。これに弾みをつけて、「マッドマックス4」が完成し
近い将来、ストイックに戦うマックスがスクリーンで見られることを願っています。
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