セブン
セブン / SE7EN
キリスト教の七つの大罪になぞらえた連続殺人事件が発生。
退職間近のヴェテラン刑事サマセットと若手の熱血刑事ミルズが犯人を追う。
1995年 アメリカ映画 ニュー・ライン・シネマ製作
監督:デヴィッド・フィンチャー
製作:アーノルド・コペルソン フィリス・カーライル
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
撮影:ダリウス・コンジ
特殊メイク:ロブ・ボッティン
プロダクションデザイン:アーサー・マックス
衣装:マイケル・カプラン
編集:リチャード・フランシス=ブルース
音楽: ハワード・ショア
タイトルデザイン:カイル・クーパー
出演:ブラッド・ピット モーガン・フリーマン グウィネス・パルトロウ ケヴィン・スペイシー
キリスト教の七つの大罪になぞらえた連続殺人事件が発生。
退職間近のヴェテラン刑事サマセットと若手の熱血刑事ミルズが犯人を追う。
1995年 アメリカ映画 ニュー・ライン・シネマ製作
監督:デヴィッド・フィンチャー
製作:アーノルド・コペルソン フィリス・カーライル
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
撮影:ダリウス・コンジ
特殊メイク:ロブ・ボッティン
プロダクションデザイン:アーサー・マックス
衣装:マイケル・カプラン
編集:リチャード・フランシス=ブルース
音楽: ハワード・ショア
タイトルデザイン:カイル・クーパー
出演:ブラッド・ピット モーガン・フリーマン グウィネス・パルトロウ ケヴィン・スペイシー
「アンブレイカブル」はジャンル上ミステリーに分類されてるのをいいことに
書きたいことを書きたいように書いてしまいましたので
とことんミステリーな映画を見ました。ミステリアスというか怖い作品なので
8月のホラー企画の「推理作家ポー」と逆でも成り立ったかなという気もします。
今回の「セブン」、メチャメチャヒットしましたし、評価も高いです。
「羊たちの沈黙」と並んでサスペンスの歴史はこれで変わった、みたいな位置付けですよね。
僕が高校生くらいにTVで放映したのを一回見ただけで
そのときは言われてるほどでもないなという感想でした。サイコ系苦手でしたしね。
監督はファンも多いデヴィッド・フィンチャー。
前回の記事、「アンブレイカブル」のシャマランは
今や新作製作のニュースがあれば完成前にも関わらず大半の人から貶され
まれに「楽しみだ」という意見があっても
次はどれだけ脱力させてくれるか、「ハァ?」と思わせてくれるか、そういう意味で楽しみという
いわばバカにされる存在になってしまった。僕は好きですけどね
その点、フィンチャー監督は、次回作のたびに本気で期待されて
いざ公開されれば評価も高く、興行的にも成功する、本物の鬼才である。
僕が今まで見たフィンチャー作品
エイリアン3 → 見てません。というかエイリアンシリーズ一個も見てません。
小学生の頃TVでエイリアンの幼生が腹から突き出てくる場面を
たまたま見てしまってトラウマになりまして.....
ゲーム → 見ました。面白かったけどオチはしょーもなかった気がする
ファイト・クラブ → 今や伝説のような作品ですが、見てません。
パニック・ルーム → これは見ました。クリステン・スチュワートはこの時は本当に
美少女でしたね。今はブ○扱いですが....
ゾディアック → 見た。暗くて重くて長かった。そんだけ
ベンジャミン・バトン → 三時間近いって長いな。見てません
ソーシャル・ネットワーク → 最近TV放送したのを録画して保留中。
ドラゴンタトゥーの女 → 何か陰惨そうだよなあ。見ません。
つまるところ、僕はこの監督にあまり興味がないということです。
評価は高いのかもしれないけど、自分の見たいものを見せてくれる人ではなさそう。
ただ、今回はせっかくのミステリー企画で、こういう機会がないと、見ることもなさそうだし
前は好きじゃなかったけど「アイアンマン」で好感を持ったグウィネス・パルトロウの
出世作ということもあるので。
見た結果
そんなに凄い作品なのかよコレwと思う一方
やはり画期的な作品なんだろうなと納得してしまうという矛盾した感想に。
ブラッド・ピットのミルズ刑事は何でそんなに偉そうな態度なのかがちょっと不思議でしたが(笑)
ああいう生意気なくらい向こう見ずなところが、カッコイイ、憧れるというのもわかります。
そんなミルズをある時は諌めて、ある時はサポートする先輩サマセット
モーガン・フリーマンの暖かさはいいですね。
”自然と安心できるイイ人”そんな感じがにじみ出てます。
サミュエル・L・ジャクソンのファンキーというかエキセントリックっぽさも好きですが。
グウィネスも初々しい感じがとても素敵でしたよ。
顔立ちだけなら正直、上の女優さんはたくさんいますが(失礼)、表情や雰囲気がいいです。
男女関わらずそういうものを持った人が末永く映画界で活躍できるような気がします。
とまあ、出演陣もよかったけど、この辺りはそこまで突出はしていないと思います。
この作品を同時期のサスペンス/ミステリー映画から頭ひとつ抜け出させている要因は
そりゃーこの人でしょう
ジョン・ドウ = ケヴィン・スペイシー
後半30分ほどしか出てませんが、その30分はケヴィンの独壇場でした。
サスペンス映画やアクション映画に悪役は付き物です。
これまで無数に近い悪役たちが登場しましたが犯罪や悪事をする理由はいろいろあります
怨恨、復讐だったり、単に金目当てだったり
あるいは自分の技術や頭脳を試してみたいなんてのもありました。
同情や共感を抱いてしまう悪役もいれば、人間のクズみたいなのもいて
このジョン・ドウはクズを通り越して完全に異常者です。
しかし、異常ではあれど確固たる知性、信念、使命感(と言っていいのかどうか...)を持っています。
犯人がトリックを仕掛け探偵や刑事が謎解きをしていく。
事件は解決し、正義が勝利する。それが映画の王道。
小説もそうですが、映画は特に多くの観客に見てもらわなければならないので
そんなオーソドックスで爽快な、王道の映画はたくさん作られてきました。
僕もそういう映画が好きですし。
しかし、その公式を崩したのも「セブン」なんでしょう。
ジョン・ドウが画面に初めて登場するのは自首するシーン
犯人がトリックを考えるのは、普通に考えたら捕まりたくないからですよね。
泥棒とか強盗が主役の映画もあの手この手の手口で逃げ切ろうとするのが醍醐味。
なのにジョンは自分から出頭する。しかし、それも彼の筋書きの一部。
金銭も求めず、逃げおおせることも考えない。
最後は自分を殺させて計画を終わらせる。
こんなヤツにどう対応すればいいのか。非常に恐ろしいことだと思いますです、はい。
今回、気づいたことですがジョン・ドウ、全員殺してはいないんですね。
あくまで罰を与えている。(むしろ殺すよりも残虐なことかもしれない)
手を切られてベッドに括り付けられた男は瀕死だけど息があったし
モデルは顔を傷つけたうえで選ばせた。この辺りは「SAW」にも影響を与えたのかな。
疑問なのは、被害者は全員罪人なのが前提だと思っていましたから
ミルズの妻が殺されたのはなぜだろうということです。
ミルズの怒りを引き出すためだけの犠牲なのかと。
調べたら、元々は7つでは9つの大罪とのことでした。
大食 強欲 怠惰 色欲 高慢 憂鬱 嫉妬 憤怒 欺瞞
憂鬱と欺瞞が他の罪に取り込まれて7つになったそうです。
検索して見かけた解釈
嫉妬 ジョン・ドウの場合 → あんたと嫁さんの生活、想像したら嫉妬したから
俺も罪人だわ。ほら撃てよ(ズドン)
憤怒 ミルズの場合 → 容疑者を勝手に殺して人生詰んだ
ここまでは映画の通り 以後は推測
憂鬱 嫁さんの場合 → 軽く欝になってた
残る罪は虚飾
これがサマセットだという。長年、刑事を続けて理不尽な現実も散々見てきた彼は
いつの間にか厭世的な性格になっていた。
社会に対する不満・・・・・凶行に及ばないだけでジョンとサマセットは実は似たものを持っているのかも。
そこから導き出されたのは.....
真犯人サマセット説wwwww
検索してみたら他にも
奥さんの生首も映っているけど、
残酷すぎるのでTV放映のときはカットされたとか
いろいろ都市伝説(?)が出てきます。
実際は首そのものは画面には出てきませんでした。
本当に映ってたらどうしようと内心、心配してましたが(笑)
ただ、一瞬生前の顔がサブリミナル的に挟まれますが
それだけ衝撃的なオチだったんでしょうね。あたかも見たかのように錯覚してしまうという。
さすがにサマセットが黒幕だったというのは行きすぎですが
「”この世は美しい 戦う価値がある” 後者には同意する」という台詞から
その後の彼がどうなるのか不安を煽るエンディングでした
どうやってもお気に入りにはなりえないものの
ちゃんと見直してみたら、確かに語り継がれる作品のひとつだなと感じました。
とはいえもう見ないと思います(笑)
書きたいことを書きたいように書いてしまいましたので
とことんミステリーな映画を見ました。ミステリアスというか怖い作品なので
8月のホラー企画の「推理作家ポー」と逆でも成り立ったかなという気もします。
今回の「セブン」、メチャメチャヒットしましたし、評価も高いです。
「羊たちの沈黙」と並んでサスペンスの歴史はこれで変わった、みたいな位置付けですよね。
僕が高校生くらいにTVで放映したのを一回見ただけで
そのときは言われてるほどでもないなという感想でした。サイコ系苦手でしたしね。
監督はファンも多いデヴィッド・フィンチャー。
前回の記事、「アンブレイカブル」のシャマランは
今や新作製作のニュースがあれば完成前にも関わらず大半の人から貶され
まれに「楽しみだ」という意見があっても
次はどれだけ脱力させてくれるか、「ハァ?」と思わせてくれるか、そういう意味で楽しみという
いわばバカにされる存在になってしまった。僕は好きですけどね
その点、フィンチャー監督は、次回作のたびに本気で期待されて
いざ公開されれば評価も高く、興行的にも成功する、本物の鬼才である。
僕が今まで見たフィンチャー作品
エイリアン3 → 見てません。というかエイリアンシリーズ一個も見てません。
小学生の頃TVでエイリアンの幼生が腹から突き出てくる場面を
たまたま見てしまってトラウマになりまして.....
ゲーム → 見ました。面白かったけどオチはしょーもなかった気がする
ファイト・クラブ → 今や伝説のような作品ですが、見てません。
パニック・ルーム → これは見ました。クリステン・スチュワートはこの時は本当に
美少女でしたね。今はブ○扱いですが....
ゾディアック → 見た。暗くて重くて長かった。そんだけ
ベンジャミン・バトン → 三時間近いって長いな。見てません
ソーシャル・ネットワーク → 最近TV放送したのを録画して保留中。
ドラゴンタトゥーの女 → 何か陰惨そうだよなあ。見ません。
つまるところ、僕はこの監督にあまり興味がないということです。
評価は高いのかもしれないけど、自分の見たいものを見せてくれる人ではなさそう。
ただ、今回はせっかくのミステリー企画で、こういう機会がないと、見ることもなさそうだし
前は好きじゃなかったけど「アイアンマン」で好感を持ったグウィネス・パルトロウの
出世作ということもあるので。
見た結果
そんなに凄い作品なのかよコレwと思う一方
やはり画期的な作品なんだろうなと納得してしまうという矛盾した感想に。
ブラッド・ピットのミルズ刑事は何でそんなに偉そうな態度なのかがちょっと不思議でしたが(笑)
ああいう生意気なくらい向こう見ずなところが、カッコイイ、憧れるというのもわかります。
そんなミルズをある時は諌めて、ある時はサポートする先輩サマセット
モーガン・フリーマンの暖かさはいいですね。
”自然と安心できるイイ人”そんな感じがにじみ出てます。
サミュエル・L・ジャクソンのファンキーというかエキセントリックっぽさも好きですが。
グウィネスも初々しい感じがとても素敵でしたよ。
顔立ちだけなら正直、上の女優さんはたくさんいますが(失礼)、表情や雰囲気がいいです。
男女関わらずそういうものを持った人が末永く映画界で活躍できるような気がします。
とまあ、出演陣もよかったけど、この辺りはそこまで突出はしていないと思います。
この作品を同時期のサスペンス/ミステリー映画から頭ひとつ抜け出させている要因は
そりゃーこの人でしょう
ジョン・ドウ = ケヴィン・スペイシー
後半30分ほどしか出てませんが、その30分はケヴィンの独壇場でした。
サスペンス映画やアクション映画に悪役は付き物です。
これまで無数に近い悪役たちが登場しましたが犯罪や悪事をする理由はいろいろあります
怨恨、復讐だったり、単に金目当てだったり
あるいは自分の技術や頭脳を試してみたいなんてのもありました。
同情や共感を抱いてしまう悪役もいれば、人間のクズみたいなのもいて
このジョン・ドウはクズを通り越して完全に異常者です。
しかし、異常ではあれど確固たる知性、信念、使命感(と言っていいのかどうか...)を持っています。
犯人がトリックを仕掛け探偵や刑事が謎解きをしていく。
事件は解決し、正義が勝利する。それが映画の王道。
小説もそうですが、映画は特に多くの観客に見てもらわなければならないので
そんなオーソドックスで爽快な、王道の映画はたくさん作られてきました。
僕もそういう映画が好きですし。
しかし、その公式を崩したのも「セブン」なんでしょう。
ジョン・ドウが画面に初めて登場するのは自首するシーン
犯人がトリックを考えるのは、普通に考えたら捕まりたくないからですよね。
泥棒とか強盗が主役の映画もあの手この手の手口で逃げ切ろうとするのが醍醐味。
なのにジョンは自分から出頭する。しかし、それも彼の筋書きの一部。
金銭も求めず、逃げおおせることも考えない。
最後は自分を殺させて計画を終わらせる。
こんなヤツにどう対応すればいいのか。非常に恐ろしいことだと思いますです、はい。
今回、気づいたことですがジョン・ドウ、全員殺してはいないんですね。
あくまで罰を与えている。(むしろ殺すよりも残虐なことかもしれない)
手を切られてベッドに括り付けられた男は瀕死だけど息があったし
モデルは顔を傷つけたうえで選ばせた。この辺りは「SAW」にも影響を与えたのかな。
疑問なのは、被害者は全員罪人なのが前提だと思っていましたから
ミルズの妻が殺されたのはなぜだろうということです。
ミルズの怒りを引き出すためだけの犠牲なのかと。
調べたら、元々は7つでは9つの大罪とのことでした。
大食 強欲 怠惰 色欲 高慢 憂鬱 嫉妬 憤怒 欺瞞
憂鬱と欺瞞が他の罪に取り込まれて7つになったそうです。
検索して見かけた解釈
嫉妬 ジョン・ドウの場合 → あんたと嫁さんの生活、想像したら嫉妬したから
俺も罪人だわ。ほら撃てよ(ズドン)
憤怒 ミルズの場合 → 容疑者を勝手に殺して人生詰んだ
ここまでは映画の通り 以後は推測
憂鬱 嫁さんの場合 → 軽く欝になってた
残る罪は虚飾
これがサマセットだという。長年、刑事を続けて理不尽な現実も散々見てきた彼は
いつの間にか厭世的な性格になっていた。
社会に対する不満・・・・・凶行に及ばないだけでジョンとサマセットは実は似たものを持っているのかも。
そこから導き出されたのは.....
真犯人サマセット説wwwww
検索してみたら他にも
奥さんの生首も映っているけど、
残酷すぎるのでTV放映のときはカットされたとか
いろいろ都市伝説(?)が出てきます。
実際は首そのものは画面には出てきませんでした。
本当に映ってたらどうしようと内心、心配してましたが(笑)
ただ、一瞬生前の顔がサブリミナル的に挟まれますが
それだけ衝撃的なオチだったんでしょうね。あたかも見たかのように錯覚してしまうという。
さすがにサマセットが黒幕だったというのは行きすぎですが
「”この世は美しい 戦う価値がある” 後者には同意する」という台詞から
その後の彼がどうなるのか不安を煽るエンディングでした
どうやってもお気に入りにはなりえないものの
ちゃんと見直してみたら、確かに語り継がれる作品のひとつだなと感じました。
とはいえもう見ないと思います(笑)
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