レ・ミゼラブル
ご無沙汰してました!今年初めの映画レビューは大ヒットしたこの作品!
レ・ミゼラブル / LES MISERABLES
2012年 イギリス映画 ワーキング・タイトル・フィルムズ ユニヴァーサル製作
監督:トム・フーパー
製作:ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー デブラ・ヘイワード キャメロン・マッキントッシュ
原作小説:ヴィクトル・ユゴー
原作ミュージカル:アラン・ブーブリル クロード=ミシェル・シェーンベルク
脚本:ウィリアム・ニコルソン
撮影:ダニー・コーエン
プロダクションデザイン:イヴ・スチュワート
衣装:パコ・デルガド
編集:メラニー・アン・オリヴァー クリス・ディケンズ
作詞:ハーバート・クレッツマー
作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク
出演:ヒュー・ジャックマン ラッセル・クロウ アン・ハサウェイ
19世紀初頭のフランス、ひとつのパンを盗んだ罪で投獄された男ジャン・ヴァルジャンは
長年に渡る懲役のすえ、仮釈放となる。刑務官ジャベールに見送られるが、その目は厳しく冷たかった。
仕事や宿のあてもなくさまようヴァルジャンだが教会で客として迎えられる。
その夜、銀食器を盗んで去ろうとしたものの、すぐに捕まってしまうが
司教が食器は彼に与えたのだといい、事なきを得たのだ。
警官が去った後、司教は言った、「これからは、どうか正しく生きてください」と
その慈愛の精神を前にヴァルジャンは真人間となることを決意する。
数年後、名を変え、市長として尽力するヴァルジャンの前に
新任の刑事が現れる。その男は因縁深きジャベールだった.....
レ・ミゼラブル / LES MISERABLES
2012年 イギリス映画 ワーキング・タイトル・フィルムズ ユニヴァーサル製作
監督:トム・フーパー
製作:ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー デブラ・ヘイワード キャメロン・マッキントッシュ
原作小説:ヴィクトル・ユゴー
原作ミュージカル:アラン・ブーブリル クロード=ミシェル・シェーンベルク
脚本:ウィリアム・ニコルソン
撮影:ダニー・コーエン
プロダクションデザイン:イヴ・スチュワート
衣装:パコ・デルガド
編集:メラニー・アン・オリヴァー クリス・ディケンズ
作詞:ハーバート・クレッツマー
作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク
出演:ヒュー・ジャックマン ラッセル・クロウ アン・ハサウェイ
19世紀初頭のフランス、ひとつのパンを盗んだ罪で投獄された男ジャン・ヴァルジャンは
長年に渡る懲役のすえ、仮釈放となる。刑務官ジャベールに見送られるが、その目は厳しく冷たかった。
仕事や宿のあてもなくさまようヴァルジャンだが教会で客として迎えられる。
その夜、銀食器を盗んで去ろうとしたものの、すぐに捕まってしまうが
司教が食器は彼に与えたのだといい、事なきを得たのだ。
警官が去った後、司教は言った、「これからは、どうか正しく生きてください」と
その慈愛の精神を前にヴァルジャンは真人間となることを決意する。
数年後、名を変え、市長として尽力するヴァルジャンの前に
新任の刑事が現れる。その男は因縁深きジャベールだった.....
ヒュー・ジャックマン×ラッセル・クロウという二大スターの本格共演
このブログ的には見ないといかんでしょくらいの組み合わせなのに
なかなか見なかったのは
ミュージカル映画をそれほど見慣れていないのでついていけるのだろうかという不安があったこと
それにしばらく文芸モノも見ていなかったので、重そうなイメージを勝手に持っていました。
文芸作品はむしろブログを始める前のほうがよく見ていたかもしれません。
西洋歴史劇は今でも好きですけど、剣劇や冒険といった活劇色の強いのを見ることが多いですし
最近レビューするのもSF、アクション、コメディーとどれも娯楽作品に偏ってましたから
というようにやっとの鑑賞となった「レ・ミゼラブル」ですが、いい作品だったと思います(月並み)
2時間半超えですがテンポがとても早かったので、見ていて長さをあまり感じませんでした
ドラマティックな展開がどんどん続いて、速攻でイヴェント処理してる感もありましたが
原作をそのまま映像化したら、もっと凄い時間になってしまうでしょうしね。
ヒューとラッセルが同じ画面にいるというのは両者のファンとして感慨深いですね。
豪華スター競演というのが売りの大作に時たまあるものですが
同じ場面に写ってるのが少なかったり....とか、もしかして撮影中一回も顔合わせてなくね?
と大人の事情を勘ぐりたくなるガッカリ感
そういったものは「レ・ミゼラブル」にはなかったですね。まさに対決といった感じでした。
愛に生きるヴァルジャン 法に生きるジャベール
という二人の役柄もそれぞれ合っていました。
逆でも成り立ちそうですが、綺麗に収まっているのでこれがベストなんだと思います
ジャベールの人への見方は本当に厳しいものがあります。
主役であるヴァルジャンに感情移入してしまうから、もう少し酌量の余地を持って欲しい気にもなりますが
育ってきた境遇がそうさせているんでしょうね
法こそ正義。そこから外れたものには容赦しない。
だが、悪人に違いないヴァルジャンがなぜ危険を省みず他者を助けることができるのか?
それを目の当たりにし警官として一人の人間として苦悩するジャベール
硬派で熱いキャラはやはりラッセルにはよく似合う。
ロマコメとかは全く似合わないけど。
聞くところによると
ジャベールって「逃亡者」のジェラード警部や「ルパン三世」の銭型警部の原型だそうですね
ジェラードっていうのは凄くわかる、あの刑事も強敵でしたね、最後は謝ってくれたけど。
ヒューのヴァルジャンも
やむを得ず罪を犯しながら、なおも人として正しくありたいと願い、また、そう努める
そういう人間臭さが本当にいい
ヴァルジャン、貧困とか運の悪さとか将来の不器用そうな感じとか
いろいろあいまって大変な人生を送ったわけですが
最後の最後のお出迎えで、ちゃんと報われたんだなぁ、と。
凄い努力したんでしょうね。
「全うに生きるぞー」って紙破いてから数年で市長になってるもんね
あとは何といっても司教がいい人過ぎる。単に”いい人”って言葉だけじゃ安直かもしれませんが
でもいい人としか言いようがないくらいのいい人。
映画だけだとわかりませんでしたが
原作では若い頃やんちゃもしたけど、その後色々あって司教になったという設定だそうで
生まれながらの善人って滅多にいるもんじゃない
さまざまな経験を経て人は変われる(いい方向だけでなく悪い方向にも・・・)
それはまさしくこの作品のテーマではないでしょうか
映画だけ見てわかった気になってるだけかもしれませんが、そう思います。
もうひとつ
革命が終わった後ヴァルジャンは自身の過去をマリウスに話し、去りますが
原作ではそれを聞いたマリウスがヴァルジャンを軽蔑し、追い出すそうですね
ここは変えてよかったと思います。
というか革命の志があったとはいえ少なからず銃を撃って兵を殺したマリウス
パンを盗んだことと数度の脱獄未遂のヴァルジャン
どっちの罪が重いのかと.....
この辺は書かれた当時のフランスの倫理感、作者自身の思想もあるので一概には言えませんがね
でも、今の実写映画でそれを見せられたら、ひくね。
肝心のミュージカルの演出ですが
全部、歌で通したのはミュージカル慣れしてない自分からすると疲れたことは確かです
ただ会話と歌唱の境目がないのは自然だったとも感じました。
普通に喋ってて、歌いだすっていうのはやっぱり戸惑うんですわ
それがミュージカルの醍醐味だというのは承知してるんですが。
歌唱力で言うと率直に言ってラッセルが一番心配でした。
ファンの欲目もありますが、それでも言います。
同世代の役者、あの人この人に顔じゃ負けても
ラッセルは演技じゃ誰にも負けねーぜ、と
(他の俳優さんやファンの人に喧嘩を売るつもりは全くないです)
しかし歌うとなれば別である。
ラッセル、実はバンドリーダーでもあり何枚かアルバム出しています。
でも、何か聞くの怖いんだよなー。
よく餅は餅屋といいますが
いくら名優といえど名曲をポポポポーンと生み出すのは容易ではない。
想像していたラッセルの歌い方もいわゆるジャイアン唱法だったけど
全然そんなことはなく渋い声で朗々と歌っていましたね。
ただ、歌うのにちょっと手一杯そうに見えたな。
そこはやはりヒューが上手でした。
見ている分には軽々とこなしているように感じてしまうけど
歌と演技の融合って凄い高度なことなんだろうな~
それはヒューだけじゃなく他の出演者の皆さんもなんですけどねw
このブログ的には見ないといかんでしょくらいの組み合わせなのに
なかなか見なかったのは
ミュージカル映画をそれほど見慣れていないのでついていけるのだろうかという不安があったこと
それにしばらく文芸モノも見ていなかったので、重そうなイメージを勝手に持っていました。
文芸作品はむしろブログを始める前のほうがよく見ていたかもしれません。
西洋歴史劇は今でも好きですけど、剣劇や冒険といった活劇色の強いのを見ることが多いですし
最近レビューするのもSF、アクション、コメディーとどれも娯楽作品に偏ってましたから
というようにやっとの鑑賞となった「レ・ミゼラブル」ですが、いい作品だったと思います(月並み)
2時間半超えですがテンポがとても早かったので、見ていて長さをあまり感じませんでした
ドラマティックな展開がどんどん続いて、速攻でイヴェント処理してる感もありましたが
原作をそのまま映像化したら、もっと凄い時間になってしまうでしょうしね。
ヒューとラッセルが同じ画面にいるというのは両者のファンとして感慨深いですね。
豪華スター競演というのが売りの大作に時たまあるものですが
同じ場面に写ってるのが少なかったり....とか、もしかして撮影中一回も顔合わせてなくね?
と大人の事情を勘ぐりたくなるガッカリ感
そういったものは「レ・ミゼラブル」にはなかったですね。まさに対決といった感じでした。
愛に生きるヴァルジャン 法に生きるジャベール
という二人の役柄もそれぞれ合っていました。
逆でも成り立ちそうですが、綺麗に収まっているのでこれがベストなんだと思います
ジャベールの人への見方は本当に厳しいものがあります。
主役であるヴァルジャンに感情移入してしまうから、もう少し酌量の余地を持って欲しい気にもなりますが
育ってきた境遇がそうさせているんでしょうね
法こそ正義。そこから外れたものには容赦しない。
だが、悪人に違いないヴァルジャンがなぜ危険を省みず他者を助けることができるのか?
それを目の当たりにし警官として一人の人間として苦悩するジャベール
硬派で熱いキャラはやはりラッセルにはよく似合う。
ロマコメとかは全く似合わないけど。
聞くところによると
ジャベールって「逃亡者」のジェラード警部や「ルパン三世」の銭型警部の原型だそうですね
ジェラードっていうのは凄くわかる、あの刑事も強敵でしたね、最後は謝ってくれたけど。
ヒューのヴァルジャンも
やむを得ず罪を犯しながら、なおも人として正しくありたいと願い、また、そう努める
そういう人間臭さが本当にいい
ヴァルジャン、貧困とか運の悪さとか将来の不器用そうな感じとか
いろいろあいまって大変な人生を送ったわけですが
最後の最後のお出迎えで、ちゃんと報われたんだなぁ、と。
凄い努力したんでしょうね。
「全うに生きるぞー」って紙破いてから数年で市長になってるもんね
あとは何といっても司教がいい人過ぎる。単に”いい人”って言葉だけじゃ安直かもしれませんが
でもいい人としか言いようがないくらいのいい人。
映画だけだとわかりませんでしたが
原作では若い頃やんちゃもしたけど、その後色々あって司教になったという設定だそうで
生まれながらの善人って滅多にいるもんじゃない
さまざまな経験を経て人は変われる(いい方向だけでなく悪い方向にも・・・)
それはまさしくこの作品のテーマではないでしょうか
映画だけ見てわかった気になってるだけかもしれませんが、そう思います。
もうひとつ
革命が終わった後ヴァルジャンは自身の過去をマリウスに話し、去りますが
原作ではそれを聞いたマリウスがヴァルジャンを軽蔑し、追い出すそうですね
ここは変えてよかったと思います。
というか革命の志があったとはいえ少なからず銃を撃って兵を殺したマリウス
パンを盗んだことと数度の脱獄未遂のヴァルジャン
どっちの罪が重いのかと.....
この辺は書かれた当時のフランスの倫理感、作者自身の思想もあるので一概には言えませんがね
でも、今の実写映画でそれを見せられたら、ひくね。
肝心のミュージカルの演出ですが
全部、歌で通したのはミュージカル慣れしてない自分からすると疲れたことは確かです
ただ会話と歌唱の境目がないのは自然だったとも感じました。
普通に喋ってて、歌いだすっていうのはやっぱり戸惑うんですわ
それがミュージカルの醍醐味だというのは承知してるんですが。
歌唱力で言うと率直に言ってラッセルが一番心配でした。
ファンの欲目もありますが、それでも言います。
同世代の役者、あの人この人に顔じゃ負けても
ラッセルは演技じゃ誰にも負けねーぜ、と
(他の俳優さんやファンの人に喧嘩を売るつもりは全くないです)
しかし歌うとなれば別である。
ラッセル、実はバンドリーダーでもあり何枚かアルバム出しています。
でも、何か聞くの怖いんだよなー。
よく餅は餅屋といいますが
いくら名優といえど名曲をポポポポーンと生み出すのは容易ではない。
想像していたラッセルの歌い方もいわゆるジャイアン唱法だったけど
全然そんなことはなく渋い声で朗々と歌っていましたね。
ただ、歌うのにちょっと手一杯そうに見えたな。
そこはやはりヒューが上手でした。
見ている分には軽々とこなしているように感じてしまうけど
歌と演技の融合って凄い高度なことなんだろうな~
それはヒューだけじゃなく他の出演者の皆さんもなんですけどねw
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