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テネイシャスD 運命のピックを探せ!

テネイシャスD 運命のピックを探せ! / TENACIOUS D : PICK OF DESTINY

2006年 アメリカ映画

監督:リアム・リンチ
製作:ジャック・ブラック _ カイル・ガス _ スチュアート・コーンフェルド
脚本:ジャック・ブラック _ カイル・ガス _ リアム・リンチ
撮影:ロバート・ブリンクマン
プロダクションデザイン:マーティン・ホイスト
衣装:デイナ・ピンク
編集:デヴィッド・レニー
音楽:アンドリュー・グロス _ ジョン・キング
挿入歌:テネイシャスD
字幕監修:伊藤政則

出演:ジャック・ブラック _ カイル・ガス _ デイヴグロール _ ティム・ロビンス

ロックを愛する太っちょ親父二人が繰り広げるハードロック・アドヴェンチャー・コメディ。
下品でくだらないギャグに脱力しつつ、彼らの固い絆に胸が熱くなる!




ずっとレビューしたいと思っていたので、最近見直した勢いで書きます(笑)

コメディアンのジャック・ブラックと、先輩俳優のカイル・ガスが実際に組んでいるロックデュオ
"テネイシャスD"を題材にしていますが、二人の出会いとか含めて話は全くの架空のものです
悪魔とか出てきますから当たり前ですね

生まれながらのロックバカの少年JBは信仰深い家族のなかで浮きまくり、父親からは折檻され
辛い日々を送っていた。ある晩、JBが祈りをささげるとポスターのロニー・ジェームズ・ディオが動き出し
「ハリウッドへ行って同志を見つけるのだ」と言われた。
その啓示の通り、ハリウッドと名のつく街を片っ端から渡り歩く。
中年になりながらも、ついにLAハリウッドへ。というか"ハリウッド"という街がアメリカに結構あるのが驚き

路上で演奏していたギタリスト、カイル・ガス(KG)のテクに衝撃を受けたJBは彼に弟子入りする。
KGの家に居候し、家事やハッパの買い出しに、こき使われるJBだが
天才KGに指南されるなら、と甲斐甲斐しい。
しかしKGの正体は親からの仕送りを頼りに暮らす無職だった。ついでに髪はかつらだ。
当然怒るJBだが、いろいろあって二人は仲直りする。バンドを組もうというJBは尻にある痣を見せる
同じくKGにも尻に痣があった。その二つの痣を合わせると一つの言葉となる
"TENACIOUS D" バンド名はこれで決まりだ、この二人こそ運命の同志だったのだ!
当面の目標は家賃を払うこと!!

その後、悪魔の牙から作られたギターピックの存在を知ったJBは
それを手に入れれば必ず大物になれると信じ込み、邁進します
(ちなみにKGはピックの力をそれほど信じていないw)

この根拠もないのに自信に溢れて、周囲を巻き込み暴走するキャラはジャック・ブラックの十八番であります。
その分、どんなに行く手を阻まれても立ち向かう行動力が素晴らしく
最後の対決でKGの身を担保にしたとこはどうかと思うけどw
いざというときには身を盾にして守ろうとする

KGのほうも女子大生になびいて、パーティーについていってJBとけんか別れしてしまい
結局笑われ者に。というか姉ちゃんたちは最初からピエロにして馬鹿にする気だったんでしょうけど
それに気づいてないKGが哀れで.......

でも、改めて友情と仲間とは何かということに気づけました

そこからは迷いなし、二人とも阿吽の呼吸で突っ走ります!

唐突に警察とのカーチェイスがありますが、迫力のあるカーアクションでかなり本格的で
コメディーだと思ってみるとびっくりします。
アメリカ映画ではこれくらいが普通なのかもしれないけど

正直、映画そのものの出来は微妙かもしれません。
ギャグが割と小学生ぽいっていうか。
キノコでトリップするとこは若干滑ってたような気がします。

でも、いいんです。

主演の二人が生き生きしてて楽しそうで、すっごく幸せそうだから

結局、ロック大会はピックを見つけてもらうためのデマってことだったんだろうか?

悪魔に勝利しても、大スターになれたわけじゃない。世界を救っても誰にも気づかれない。
でも、関係ない。当の彼らは知ってるんだから。
周りがどう思うと自らに忠実に、誇りを貫く。それが真の栄光、真のメタル。

ギターと相棒、それさえありゃ、あとはなんにもいらないぜっていう二人の顔が清々しい。

ほんといい顔してんだよなあ・・・




そういえば、結局家に住み続けてられるってことはちゃんと家賃払ってくれたんだ、悪魔
結構律儀w

地味に散々な目にあってるのは友人のピザ店員さんだね
車貸したらボロボロにされたし。未公開シーンでは
「車壊したお詫びにテネイシャスDのメンバーにするよ!」って言われて喜んでましたが
実はこのピザ屋は悪魔が変身してたというオチで。
僕はこの映画の底抜けのバカっぽさが好きなので、これは削って吉。

それと、ピックが保管されてる部屋はレーザー光線の網で守られてて
そこをJBがイーサン・ハントばりの身のこなしで切り抜けるんですが
どう見てもレーザーはJBの体に触れていると思いますw

まぁ、とにかくジャックとガスが仲間内らで脚本も書いて盛り上がって作ったという感じで
(だからだろうか、どことなく行き当たりばったり臭がするのは。だがそこがいい)

興行的にはさっぱりだったけど、ほんと好きなように作ったのだろうから、満足でしょう。
ディオをはじめとする著名ミュージシャンのほかにも出てくる俳優も実は豪華だったりします
ベン・スティラー、エイミー・アダムス、ティム・ロビンス、ジョン・C・ライリーなど
特にベンは製作にも関わっており、ロック好きなのかな?

ジャックとカイルは、できることなら、続編も作りたいと思ってるに違いない、でも無理だろうな

映画もそうですが、ロックのアルバムとかでもよくありますよね

アーティスト側が「誰に受けようとかは考えず、自分の好きなように楽しんで作った」っていうのに限って
消費者側から総スカンだったり

でも熱心なファンがついて後々再評価されたりといったことも多々。
有名な映画では「ブレードランナー」がなどそうですよね。

だからこの映画もソフトによる鑑賞でファンが増えてくれていったらいいなぁ
さすがに「ブレラン」と同列だとは思いませんけどw

最近のジャックはヒット作に恵まれず、ちょっと不調のように思えます
Imdbを見るとTVドラマにゲストで出たり模索してる感がしますね。
役者であれば大抵、こういう時期はありますから、またスクリーンで笑わしてくれると
気長に待ってます。スクリーンで、って言っても日本の映画館ではなかなかジャックの映画見れませんけどね
いきなりDVD発売ってのが多いですから、彼の主演作。

それでも、「ジャッカル」で腕吹っ飛ばされてた役とか思いだせば
ジャック・ブラック、やっぱり大物になったよなあ、と感じずにはいられません。

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No title

バーンズさん、おはようございます。
コメント&トラックバックありがとうございました。
私も久しぶりに再見したくなりました。

>この根拠もないのに自信に溢れて、周囲を巻き込み暴走するキャラはジャック・ブラックの十八番であります。
>主演の二人が生き生きしてて楽しそうで、すっごく幸せそうだから
本当に二人とも楽しそうですよね。
内輪ネタはあまり好きな方ではないですが
二人には思いっきりつっぱしってもらいたいです。

>特にベンは製作にも関わっており、ロック好きなのかな?
ちょこちょことベンとJBが共演している作品を観ているような気がするので
(大爆笑!って作品はほとんどないですけど。笑)
二人は仲良しなのだと勝手に思ってました。
この後ベンが監督した「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」でもJBと共演してますし。


>最近のジャックはヒット作に恵まれず、ちょっと不調のように思えます
ジャックの子供が物心ついた頃ぐらいから、守りに入ってるような気が少ししてます。
下ネタ全開のパパではちょっときまりが悪いんでしょうか。
個人的にはいつまでも、もっともっと、つっぱしってほしいんですけど。

Re: No title

マミイさん、こんにちは

> ちょこちょことベンとJBが共演している作品を観ているような気がするので
> (大爆笑!って作品はほとんどないですけど。笑)
> 二人は仲良しなのだと勝手に思ってました。
> この後ベンが監督した「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」でもJBと共演してますし。

ベンとJBが仲が良いというのは仰る通りで、本当だと思います。
ベンとJBが主役の「隣のリッチマン」という作品もありましたし。
「テネイシャスD」でもティム・ロビンスがあんな役で出てくれて(無名時代のJBはティムの劇団で演技を勉強してたとかでいうなればティムはJBの師匠?)、JBって人望があるというか好かれてるんだなあと思います。JBやベン、あとウィル・フェレルとか見てもお互いの映画にチョイ役でも出てるし
コメディアン同士の連帯感っていいなあって思います


> ジャックの子供が物心ついた頃ぐらいから、守りに入ってるような気が少ししてます。
> 下ネタ全開のパパではちょっときまりが悪いんでしょうか。
> 個人的にはいつまでも、もっともっと、つっぱしってほしいんですけど。

今はいろんなコメディアンも増えて、その中で個性をアピールし続けるというのも大変そうで
試行錯誤してるのかなあって。
ただ、レーザーを解除した時のセンスは持ち続けてくれ!って思います(笑)
ああいうギャグが嫌いな人も多いのもわかるけど
プロフィール

バーンズ

Author:バーンズ
2010年4月からブログ始めました。
1985年生まれの北海道住まい。

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