カンフー・パンダ2がメッチャイイ
カンフー・パンダ2 / KUNG FU PANDA 2
タイ・ランとの対決を制し”龍の戦士”となったポーは、その後も
カンフーの達人たち”マスター・ファイヴ”とともに、平和の谷を守る日々。
そんな彼らの前に新たな敵が現れた。鉄製の兵器を操る孔雀のシェン大老である。
復讐と野望を胸に破竹の勢いで進軍するシェン、ポーたちに勝ち目はあるのか?
2011年 アメリカ映画 ドリームワークス&パラマウント製作
監督:ジェニファー・ユー・ネルソン
脚本:ジョナサン・エイブル グレン・バーガー
製作:メリッサ・コブ
製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ
編集:マリーアン・ブランドン クレア・ナイト
プロダクションデザイン:レイモンド・ジバッチ
音楽:ハンス・ジマー ジョン・パウエル
声の出演:ジャック・ブラック ダスティン・ホフマン ゲイリー・オールドマン
アンジェリーナ・ジョリー ジャッキー・チェン ルーシー・リュー セス・ローゲン
ダニー・マクブライド デニス・ヘイバート ジャン=クロード・ヴァン・ダム
タイ・ランとの対決を制し”龍の戦士”となったポーは、その後も
カンフーの達人たち”マスター・ファイヴ”とともに、平和の谷を守る日々。
そんな彼らの前に新たな敵が現れた。鉄製の兵器を操る孔雀のシェン大老である。
復讐と野望を胸に破竹の勢いで進軍するシェン、ポーたちに勝ち目はあるのか?
2011年 アメリカ映画 ドリームワークス&パラマウント製作
監督:ジェニファー・ユー・ネルソン
脚本:ジョナサン・エイブル グレン・バーガー
製作:メリッサ・コブ
製作総指揮:ギレルモ・デル・トロ
編集:マリーアン・ブランドン クレア・ナイト
プロダクションデザイン:レイモンド・ジバッチ
音楽:ハンス・ジマー ジョン・パウエル
声の出演:ジャック・ブラック ダスティン・ホフマン ゲイリー・オールドマン
アンジェリーナ・ジョリー ジャッキー・チェン ルーシー・リュー セス・ローゲン
ダニー・マクブライド デニス・ヘイバート ジャン=クロード・ヴァン・ダム
僕は一作目がかなり気に入っていたので、今回の新作も最終日に何とか見ることが出来ました。
鑑賞したのは3D・日本語吹替版です
今年見たものの中では個人的に一番の映画でした。
まだ三ヶ月あるし、断定できませんが、これ以上の作品は出ないと思う。
家族向け映画というだけでなく純粋に作品として非常が出来が良く文句のつけようがありません。
僕なんぞがあーだこーだ批評する隙もないのですが良かった点を書きます。
まずは映像の素晴らしさ。
「ヒックとドラゴン」同様、3Dの使い方が抜群に巧く、いかにも「飛び出しますぜぇ~」
という演出じゃないんですね、吸い込まれそうな奥行きとでも言いましょうか。
キャラクターの体毛のフサフサ感とか凄い。
アクションも格闘戦だけでなく荷車を使った追跡からベルトコンベア上の攻防と
ヴァリエーションに富んでます。
Wikiによると前作の監督が参考にした日本のアニメは宮崎駿作品
「カウボーイビバップ」「サムライチャンプルー」だという。
「カウボーイビバップ」にはちょっとばかし思い入れがあるので、嬉しく感じます。
「サムライチャンプルー」はそうでもなかったけど。
あと中国の雰囲気の再現度がとてつもないです。
赤みがかった色調(中国と聞いて連想する色はやっぱり赤、別に変な先入観は持ってないつもり)
もそうだし、街並みや城内の美術(アニメにおける美術ってどういうのかわかりませんが)は
中国の歴史モノのイメージをそっくりそのままアニメに置き換えられてます
違いは登場人物が全部動物ってだけ。
オープニングとエンドクレジットが切り絵のようになってるのもいい。
一番肝心なストーリーですが、これが予告編だけでは想像できないほど、シリアス。
実は悪役のシェン大老とポーの間には宿命と因縁があり......
ってこう書き出した時点で、大体想像付きますよね?
微妙にネタバレ
若い頃のシェン大老がパンダの里を襲い(また襲った理由も経緯がありまして)
まだ幼いポーが、すんでのところで逃がされた
そんでもってラーメン屋のガチョウの親父さんに拾われて、息子として育てられたってことが。
一作目の時点でどう見ても血繋がってないだろ、って誰もが思ったんだろうけど
最初からこういう構想だったんでしょうかね。
珍しくも無いテーマですが、とどのつまり、悪を倒す志はあっても憎しみは持ってはならない
復讐心は正義の戦士も内側から黒く染めてしまう、ということだろうね。
ちなみに復讐、報復という意味の英単語だけでも
Avenge、Revenge、Vengeance、Retaliation、Retributuonと色々あります。
私怨を晴らす意味なのが"Revenge"、それ相応の罰を下すというのが"Retaliation"、と区別するらしい
ついに真理を悟ったポーは大砲すら打ち負かす奥義を会得しシェンとの最後の対決に挑むのだった!
最初は相変わらず可愛くないキャラデザイン(声がジャック・ブラックですからね)の
ポーの表情がラストにはしっかりかっこよくなってる、製作スタッフの仕事は並じゃない。
また悪役のシェンもいいキャラなんだよね。キャラデザインもポーよりカッコイイ。
そもそもシェンがパンダを滅ぼそうとしたのは白と黒の戦士に倒されるって予言を聞いて
先手を打とうとしたんだよね?最初から下手に予言なんてしないほうが良かったんじゃないか?w
それでも中途半端に改心せずに悪を貫いたのは立派!
ネタバレ終わり
しかし陰鬱になりそうなところで巧い具合に笑いを入れてくるからたまらない。
しかも微妙にずれた笑いを。
ポーがかっこよく口上してるのに遠すぎて伝わない場面は
「ナイトミュージアム」でもよく似たギャグあったよね?
あとガチョウのお父さんが相変わらず良かった。前作では脇役の一人って印象だったけど
今回は準主役くらいまでなってる。シーフーより断然目立ってたw
長い首を揺らしてトコトコ歩くのも可愛いし、ポーを心底愛してるのが伝わってきましたね。
「何でお前が世界を救わなくちゃならないんだ!お前じゃ無きゃダメなのか」みたいな台詞は特に。
カンフーマスターになる夢が叶った息子を応援するのと同じくらい、
ヒーローでなくてもいいから無事に生きてて欲しいという気持ちもわかるから。
最後の続編まだまだやるよ宣言に辟易する人もいるようだが、
そういうのも作品の出来が良いからこそ許されるものなのだ。
実際、僕はもう「カンフー・パンダ3」が見たくなってる。
ただ、カンフーの腕前は完成されて心も強くなったポーが苦戦するような敵を
どう出してくるかが気がかりですが。
現在、映画のスタイルは多種多様化し、それも一向に構わないが
映画の本来の形とは何だろう、そもそもそんなものがあるのか?
しかし「ヒックとドラゴン」も「カンフー・パンダ」シリーズも
誰もが楽しめるテイストと普遍的なメッセージを兼ね備えており
映画の正しい在り方のひとつを示していると僕は考えている。
というわけで
どうせなら3Dで見たほうがいいと思うけど3D嫌いの人は2Dでもいいので
どうぞ映画館でご覧になってください。
って、そろそろ劇場での公開は終わりそうですね。レンタルが始まったら是非!
一作目を見てからのほうが楽しめるので、初めての人はまとめて借りることをオススメするよ!
日本語吹替版について
いわゆる「芸能人吹替」はその人本人の顔が思い浮かんでつーかそれ以前に下手すぎ
って場合が多いけど
ポー役の山口達也さんはかなり巧くて違和感なかったです。
職業声優の方だとシェン大老の藤原啓治さん(野原ひろしの人)が素晴らしく
それもシェンに、より感情移入させる要因だったかもしれません。
この人も吹替増えましたね、以前からちょくちょく出ていたけど。
「ダークナイト」のジョーカーにトニー・スターク。
特にトニーはハマリ役。今年「アイアンマン」が日曜洋画劇場で放映した時は
池田秀一さんでしたが、イマイチRDJの顔にあってないように感じました。
池田さんはシャアの演技で有名ですが
吹替ではジェット・リーとかストイックな東洋人の印象が強いのでね。
それと素朴な疑問なんですが一作目から「古代中国」と設定されてますけど
具体的にはどの時代の中国が舞台なんでしょうか。
中国史は詳しいことについて何一つ知らないので。
まあ、人間が一人も出てこないパラレルワールドの中国ということなのかな。
ハンス・ジマー&ジョン・パウエルによる音楽。
ハンスがしたのは大まかなテーマだけで
ほとんどジョンが作曲したのではないかという気もしますが。本当にそうなら、ちょっとショック
とはいえ、やっぱり僕はこういう路線のハンスが好きなんだよなあ。
頼むからノーランと離れてくれ。
こんなとこでも書いて、どこまでノーラン嫌ってんだよって話ですが
ここまで来たら毒を食らわば皿までっていうか、とことん書き続けようかと思います。
でも、そんなことはこの作品の趣旨に反してますね。
僕も「内なる平和」を見出さなければ。
それに、いくら嫌いな監督でも作品が出れば見てから感想を書く
それくらいの節度と度量は持ちたいものですね。
サムライチャンプルー
「カウボーイビバップ」と同じ監督による時代活劇アニメ。
江戸時代が舞台であるが、かなり自由奔放な演出で描かれる。
主人公の声は「ワンピース」のゾロの人。
全体的に完成度高いけど「カウボーイビバップ」ほど引き込まれる魅力はなかったな。
それだけ「カウボーイビバップ」が良すぎたってこと。
鑑賞したのは3D・日本語吹替版です
今年見たものの中では個人的に一番の映画でした。
まだ三ヶ月あるし、断定できませんが、これ以上の作品は出ないと思う。
家族向け映画というだけでなく純粋に作品として非常が出来が良く文句のつけようがありません。
僕なんぞがあーだこーだ批評する隙もないのですが良かった点を書きます。
まずは映像の素晴らしさ。
「ヒックとドラゴン」同様、3Dの使い方が抜群に巧く、いかにも「飛び出しますぜぇ~」
という演出じゃないんですね、吸い込まれそうな奥行きとでも言いましょうか。
キャラクターの体毛のフサフサ感とか凄い。
アクションも格闘戦だけでなく荷車を使った追跡からベルトコンベア上の攻防と
ヴァリエーションに富んでます。
Wikiによると前作の監督が参考にした日本のアニメは宮崎駿作品
「カウボーイビバップ」「サムライチャンプルー」だという。
「カウボーイビバップ」にはちょっとばかし思い入れがあるので、嬉しく感じます。
「サムライチャンプルー」はそうでもなかったけど。
あと中国の雰囲気の再現度がとてつもないです。
赤みがかった色調(中国と聞いて連想する色はやっぱり赤、別に変な先入観は持ってないつもり)
もそうだし、街並みや城内の美術(アニメにおける美術ってどういうのかわかりませんが)は
中国の歴史モノのイメージをそっくりそのままアニメに置き換えられてます
違いは登場人物が全部動物ってだけ。
オープニングとエンドクレジットが切り絵のようになってるのもいい。
一番肝心なストーリーですが、これが予告編だけでは想像できないほど、シリアス。
実は悪役のシェン大老とポーの間には宿命と因縁があり......
ってこう書き出した時点で、大体想像付きますよね?
微妙にネタバレ
若い頃のシェン大老がパンダの里を襲い(また襲った理由も経緯がありまして)
まだ幼いポーが、すんでのところで逃がされた
そんでもってラーメン屋のガチョウの親父さんに拾われて、息子として育てられたってことが。
一作目の時点でどう見ても血繋がってないだろ、って誰もが思ったんだろうけど
最初からこういう構想だったんでしょうかね。
珍しくも無いテーマですが、とどのつまり、悪を倒す志はあっても憎しみは持ってはならない
復讐心は正義の戦士も内側から黒く染めてしまう、ということだろうね。
ちなみに復讐、報復という意味の英単語だけでも
Avenge、Revenge、Vengeance、Retaliation、Retributuonと色々あります。
私怨を晴らす意味なのが"Revenge"、それ相応の罰を下すというのが"Retaliation"、と区別するらしい
ついに真理を悟ったポーは大砲すら打ち負かす奥義を会得しシェンとの最後の対決に挑むのだった!
最初は相変わらず可愛くないキャラデザイン(声がジャック・ブラックですからね)の
ポーの表情がラストにはしっかりかっこよくなってる、製作スタッフの仕事は並じゃない。
また悪役のシェンもいいキャラなんだよね。キャラデザインもポーよりカッコイイ。
そもそもシェンがパンダを滅ぼそうとしたのは白と黒の戦士に倒されるって予言を聞いて
先手を打とうとしたんだよね?最初から下手に予言なんてしないほうが良かったんじゃないか?w
それでも中途半端に改心せずに悪を貫いたのは立派!
ネタバレ終わり
しかし陰鬱になりそうなところで巧い具合に笑いを入れてくるからたまらない。
しかも微妙にずれた笑いを。
ポーがかっこよく口上してるのに遠すぎて伝わない場面は
「ナイトミュージアム」でもよく似たギャグあったよね?
あとガチョウのお父さんが相変わらず良かった。前作では脇役の一人って印象だったけど
今回は準主役くらいまでなってる。シーフーより断然目立ってたw
長い首を揺らしてトコトコ歩くのも可愛いし、ポーを心底愛してるのが伝わってきましたね。
「何でお前が世界を救わなくちゃならないんだ!お前じゃ無きゃダメなのか」みたいな台詞は特に。
カンフーマスターになる夢が叶った息子を応援するのと同じくらい、
ヒーローでなくてもいいから無事に生きてて欲しいという気持ちもわかるから。
最後の続編まだまだやるよ宣言に辟易する人もいるようだが、
そういうのも作品の出来が良いからこそ許されるものなのだ。
実際、僕はもう「カンフー・パンダ3」が見たくなってる。
ただ、カンフーの腕前は完成されて心も強くなったポーが苦戦するような敵を
どう出してくるかが気がかりですが。
現在、映画のスタイルは多種多様化し、それも一向に構わないが
映画の本来の形とは何だろう、そもそもそんなものがあるのか?
しかし「ヒックとドラゴン」も「カンフー・パンダ」シリーズも
誰もが楽しめるテイストと普遍的なメッセージを兼ね備えており
映画の正しい在り方のひとつを示していると僕は考えている。
というわけで
どうせなら3Dで見たほうがいいと思うけど3D嫌いの人は2Dでもいいので
どうぞ映画館でご覧になってください。
って、そろそろ劇場での公開は終わりそうですね。レンタルが始まったら是非!
一作目を見てからのほうが楽しめるので、初めての人はまとめて借りることをオススメするよ!
日本語吹替版について
いわゆる「芸能人吹替」はその人本人の顔が思い浮かんで
って場合が多いけど
ポー役の山口達也さんはかなり巧くて違和感なかったです。
職業声優の方だとシェン大老の藤原啓治さん(野原ひろしの人)が素晴らしく
それもシェンに、より感情移入させる要因だったかもしれません。
この人も吹替増えましたね、以前からちょくちょく出ていたけど。
「ダークナイト」のジョーカーにトニー・スターク。
特にトニーはハマリ役。今年「アイアンマン」が日曜洋画劇場で放映した時は
池田秀一さんでしたが、イマイチRDJの顔にあってないように感じました。
池田さんはシャアの演技で有名ですが
吹替ではジェット・リーとかストイックな東洋人の印象が強いのでね。
それと素朴な疑問なんですが一作目から「古代中国」と設定されてますけど
具体的にはどの時代の中国が舞台なんでしょうか。
中国史は詳しいことについて何一つ知らないので。
まあ、人間が一人も出てこないパラレルワールドの中国ということなのかな。
ハンス・ジマー&ジョン・パウエルによる音楽。
ハンスがしたのは大まかなテーマだけで
ほとんどジョンが作曲したのではないかという気もしますが。本当にそうなら、ちょっとショック
とはいえ、やっぱり僕はこういう路線のハンスが好きなんだよなあ。
頼むからノーランと離れてくれ。
こんなとこでも書いて、どこまでノーラン嫌ってんだよって話ですが
ここまで来たら毒を食らわば皿までっていうか、とことん書き続けようかと思います。
でも、そんなことはこの作品の趣旨に反してますね。
僕も「内なる平和」を見出さなければ。
それに、いくら嫌いな監督でも作品が出れば見てから感想を書く
それくらいの節度と度量は持ちたいものですね。
サムライチャンプルー
「カウボーイビバップ」と同じ監督による時代活劇アニメ。
江戸時代が舞台であるが、かなり自由奔放な演出で描かれる。
主人公の声は「ワンピース」のゾロの人。
全体的に完成度高いけど「カウボーイビバップ」ほど引き込まれる魅力はなかったな。
それだけ「カウボーイビバップ」が良すぎたってこと。
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