RPG

RPG / THE WILD HUNT

2009年 カナダ映画

監督:アレクサンドル・フランキ
製作:アレクサンドル・フランキ  カレン・マーフィ
製作総指揮:マーク・アントニー・クルパ
脚本:アレクサンドル・フランキ  マーク・アントニー・クルパ

出演:リッキー・メイブ  マーク・アントニー・クルパ  トレヴァー・ヘイズ

病身の父と暮らすエリックは兄ビョルンが父の世話を放り出して
ゲームにどっぷり浸かって暮らしていることが不満だった。
そのゲームとは戦士や魔法使い、エルフといったファンタジーの世界の住人になりきって暮らすというもの
ビョルンの影響で恋人リンまでハマってしまい、いよいよ我慢できなくなったエリックは
直接コミュニティーに乗り込んで、リンを連れ戻そうとする。



僕もかつてはそれなりのゲーマーでしたが、RPGには興味が無く全く手をつけませんでした。
対戦格闘とかシューティングとか、さっさとケリがつくゲームが好んでましたね。
だから、アドベンチャーとかもダメで、小島秀夫の「スナッチャー」とか途中まで進んで
実際結構楽しんでたのに、結局やり通さずに売ってしまいました。
今はほとんどゲームやりませんが、振り返るとクリアしときゃよかったですねぇ、
RPGも食わず嫌いせずに挑戦すべきだったと感じる今日この頃。

この作品は劇場未公開のカナダ映画なのですが、タイトルにインパクトがあるからでしょうか
検索すれば感想も結構見かけますしDVDスルーの作品では見られてるほうかな?

Yahoo!映画では散々な評価ですが、僕は結構楽しめた。
インディーズ作品のよくある褒め方で、予算が少ない分、アイデアやセンスで補っている
というのがありますが、自分はそういう印象を受けましたね、この映画には

普通の時は何してんだってくらい役に入りきってる人々。
特にビョルンの輝きっぷりは尋常じゃないです。完全にヴァイキングになりきってる彼は
裸で川に入るし、マジな顔で「トールよ!オーディンよ!」と叫びますし、
完全に弟エリックから呆れられてるんですが、でも凄く弟思いなんです。
また、この役者さんがモロにヴァイキングって雰囲気で
そのまんま歴史劇にでても違和感ないんですよね。



この役者さんは出演の他にも、脚本と製作総指揮にもクレジットされてます。
思い入れが伺えますね
 
彼女を取り戻したい弟のために一肌脱ぐ兄貴。
エリックもヴァイキングの衣装を身につけ、誓いを立てて、いざ出陣
ここら辺になると散々バカにしてたエリックも結構楽しんでるように見えました。

で、せっかく再会した恋人リンですが、家に帰りたがらないんですね~
このリンが分かりやすすぎるメンへラーで、でも演じてる女優はなかなか魅力的でした
KANIEHTIIO HORNという名前すら何て発音するのかわからない女優ですが
「インモータルズ 神々の戦い」にも出るようで結構上り調子のようです。

折りしもコミュニティーはラグナロクの再現という大イベントを控えていた。
ラグナロクとは北欧神話で伝わる終末の決戦のこと
神も英雄も悪魔も怪物も、そして善と悪も、燃え盛る炎のなかで戦い、死に、己の運命を全うするのだーッ!
というわけで参加者の皆さんはヴォルテージ最高潮、興奮しっぱなしの躁状態っすね。

以下ネタバレ

ところが、ビョルンが仕切るヴァイキングチームと敵対するグループのリーダー、マータグが暴走。
ちょっと惚れていたリンにも結局フラれて、自身の役柄と本物の感情の境目がなくなってしまうんですね。
エリックはマータグ一味のリンチを受けて殺され、放心状態のリンはそのまま川に身を投げる。
他の参加者も暴徒に襲われ、コミュニティーは完全に崩壊してしまう。
ある意味、ラグナロクは実現した。
さすがに我に返ったマータグは、後日「そろそろリアルシミュレーション生活も潮時だな....」
とでも言った表情で家でくつろいでいた時、一人の男が現れる。
同じくゲームから足を洗ったビョルンだった。
復讐に燃えるビョルンがマータグをハンマーで殴り殺したところで物語は終わる。


実に悲惨な結末です。

ある集団のなかで役割を決めて、一定のルールのもとで行動しようと決めたはずなのに
結局惨事に、ていう展開はドイツ映画「es」に似てるかな?

でも「es」のような実験ではなく、これはあくまで人々が現実を忘れて楽しむためのもの。
大好きなファンタジーの世界を味わいたい、最初はそれだけだったはず。
しかし、人が集まれば、派閥が生まれ、どちらが優位か、支配権は誰のものなのか
といった理由で争いが起きる展開は、人間の本能というものを考えさせられます。

クライマックスの事件の後もゲームは続くのかどうか、ちょっと不明な終わり方でしたが
死者まで出たのに警察沙汰にならないのは不自然)

でも、ちょっとだけなら僕も参加したいですね。

”現実ではどうしようもないけど、この場所でなら俺は輝ける”

そういう気持ちは一般的に考えれば意志が弱いってことなんだろうけど、
正直、凄くわかります。そんな人の典型が劇中のビョルンで彼の苦い成長記でもありました。

低予算で新人監督ゆえの欠点も色々ありましょうが
(ど新人でも完璧な傑作をつくる人はいるので、新人かベテランかは関係ないかな)
風変わりなものが見たい人にとって、そう悪くない作品だと思います
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バーンズ

Author:バーンズ
2010年4月からブログ始めました。
1985年生まれの北海道住まい。

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