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ハプニング

最近ゾーイーのこと書いてないんでそろそろ本気(?)出します
というわけで

ハプニング / THE HAPPENING

2008年 アメリカ映画 20世紀フォックス製作

監督・製作・脚本:M.ナイト・シャマラン
製作総指揮:ゲーリー・バーバー  ロジャー・バーンバウム
撮影:タク・フジモト
編集:コンラッド・バフ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演:マーク・ウォルバーグ  ゾーイー・デシャネル  ジョン・レグイザモ


ニューヨークのセントラルパークで女性が自ら命を絶った。
ほぼ同時刻、工事現場では作業員が次々と屋上から投身しだした。
ニューヨークで起きた自殺事件は確実に周囲に広がっていき
フィラデルフィアにも臨時ニュースとして伝わる。
高校の科学教師として働くエリオットは妻のアルマや同僚で親友のジュリアンとともに
避難を始めるが列車は途中で止まってしまう。
新種のテロ攻撃か、異常な自然災害か。
群集がパニックに陥るなか、エリオットは人を襲う謎の現象に段階や法則があることに気づいていた。
その裏をかけば、助かるかもしれない。彼は家族とともに生き延びようと奔走する。
見えない脅威から逃げ切ることは出来るのか。




毎回、色々言われるシャマラン作品ですが
ゾーイーのフィルモグラフィー的には結構記念すべき作品なのでは。

何と言っても初めての大作のヒロインなのだから

以前も「銀河ヒッチハイクガイド」「テラビシアに架ける橋」とかありましたけど
前者はユルいコメディ、後者は脇役、これほどの話題作は無かった

つーか「ハプニング」って一応、サマーシーズンの大作扱いだったはずだよね?
蓋を開ければやっぱりトンデモシャマラン映画だった、という評価に落ち着いてしまったけど

「シックス・センス」は少年の成長物語
「アンブレイカブル」はアメリカンコミックス(ヒーロー物)
「サイン」は侵略SF
「ヴィレッジ」はラヴストーリー(だと思う.....)
「レディ・イン・ザ・ウォーター」はファンタジー
と一作ごとに徐々に違う要素を入れてくるシャマラン監督ですが
この「ハプニング」ではパニック映画に挑戦しています。

昨日までは平凡だったのに、前触れも無くやってくる危機
解決策もわからず、いよいよ最後かという終末ムードで覆いつくされた時
突然、事態は収束する。まるで霧が晴れたように。

見ていて「宇宙戦争」(スピルバーグ監督トム主演のやつね)を連想しました。
破壊シーンのない「宇宙戦争」という感じでしょうか。

ちなみにシャマランはスピルバーグの大ファンだという。
それどころか
「僕は”大ヒット映画の法則”を見つけたんだ。僕以外で知っているのはスピルバーグだけだよ」
みたいなことも言った。現在は”どうしてこうなった”状態だけど。

”静かな恐怖”という演出が多いシャマランだけど
この作品は直接的な暴力描写が多く見られます。

ヘアピンで喉を刺す、飛び降り、ライオンの前に腕を出す、首吊り、自動車衝突、銃殺etc...
芝刈り機のスイッチONにして寝て待つ、とかになると段々笑えてきましたが
お婆さんが窓ガラスに頭突きするとこは割とマジで怖かった。

主人公達が空気に触れても無事だったってことは

壊れかけた家族愛が再び強まるのを前に自然も許してくれたということでいいんですかね?

なんといういたわりと友愛じゃ!自然が心を開きおった!

ついこの間、放映してましたけどw

一件落着のハッピーエンドに見えて、今度はフランスで同じ兆候が出始めて。
どんどん違う国に飛び火して全人類が試されるということでしょうか。

この作品、初めて見たときはパッとしないなーと思ったものですが
(その頃はゾーイーにあまり関心なかった)
見直してみると、結構おもしろい、「何かが起きつつある」っていう雰囲気は相変わらず巧いし
ヒット作も良作も生み出す手腕はシャマランはまだ持っていると思う(エアベンダーも割りと好きなので)

ただゾーイー的観点から見ると?
見た目は他の作品と同じなのにファンにならなかったということは役柄に問題があったの。
神経質で足引っ張ってるようにも見えて人によっては「何じゃこの女は」と思われても仕方ないかな。

それと肝心の主役も本作を嫌っているようで

ソース

「ファウンテン」で頭髪全部剃って座禅組んで空中浮遊までしてくれたヒュー・ジャックマンに
比べりゃ植物に話しかけるくらいどうってことないと思うんですけどね。
まぁね、出演者も現場から離れれば一人の観客だから
いざ見直してみてクソ映画だと思うが嫌いになろうがそれは自由ですよ。

悪気があって言ったわけじゃないってことはわかってる。
ただ、「ザ・ファイター」も絶賛されて評価も地位も高まった時期になぜ
公共の場で蒸し返すのか?同業者同士のオフレコの雑談ならともかく。

マーク・ウォルバーグってあまり好きじゃない、というか最初は好きだったけど、
段々苦手になってきた役者。それでも作品によってはカッコよかったり魅力だと感じるし
「ザ・ファイター」もなかなか製作が進まない中めげずにプロデューサーとして頑張り
完成を実現させたうえに自腹(ギャラを上回る金額だったそうで)でトレーナーを雇って
実在のボクサーになりきったっていう話は尊敬した。

でもこの「ハプニング」の件はどうかなーと感じましたね。

とはいえ、ウォルバーグが完全に嫌いになったわけじゃないよ。
「ザ・ファイター」はいい映画でした。
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No title

バーンズさん、こんばんは。

私は割とシャマラン監督好きなんですよ。
大作扱いするからアレッ!?てなっちゃうだけで
最初っからこんなもんだって思うとおもしろいんと思うんですけどね。
(ってこんなこと言ってても好きなんです。笑)

『ハプニング』は結局何が原因か明らかにされてないのが一番怖いです。
色んな人があ~だこ~だ言ってますが、
果たしてそれは本当にそうなのか・・・。
原因が明かされない、自分にはわからないから不満だって人が
多いような気がします。

なす術もなく逃げる事しかできない恐怖っていうのは
確かに『宇宙戦争』と似ていますね。
(私はオリジナルの方しか観た事がないですが。)

リンクの記事を読みましたが、
マークはマスコミを笑わせようとしてスベッてるような気がします。
911の失言もありましたし。
http://www.cinematoday.jp/page/N0038618

そしてこの作品のゾーイーは私もあんまり覚えてないです。
今は30分ドラマの「New Girl」をみているんですが、
ゾーイーがすっごく可愛くて大好きです。
かなりの変人なんですけど、許せちゃうくらいゾーイーが魅力的です。

バーンズさん、こんにちは!

冒頭のあたりはグングン引き込まれる雰囲気でしたが、
全部観終わって、テーマが分かり辛い作品でしたね。
いたわりと友愛を大切に、と言うメッセージもあった気がします。(^^;

ゾーイーはマークの妻の役でしたっけ?あまり記憶にないなあ。
自分の記事では「ズーイー・デシャネル」となってるんだけど、
そういう表記の時期があったのかしら?
単なる私のタイプミス?

ばば様、シャマラン死んじゃった・・・

あんなもの無い方がええんじゃ・・・。

ゾーイは、この作品では確かに印象薄いですね。「出てたっけ?」と思うほど。
ゾーイを可愛いと思ったのは、ベタですが『500日のサマー』です。

ほう、確かに言われて見れば作品毎にテーマが違いますね。
こうして過去作品を並べてみると、非常に分かり易いです。
『ヴィレッジ』はラブストーリーでしたっけ・・?w
このオチの為だけに、ここまで引っ張るかーッ!って感じでしたw

それにしても、シャマランも毎回毎回「滑った」「コケた」「眠たい」と
散々な言われ様ですが、彼なりに頑張ってますよね。
(何目線だよ)
そんな風に言われたら、シャマランもたまらんすよねー。


あれ?なんだか悪寒が・・・。

No title

こんばんは。
シャマラン監督のはけっこう見てますが『大当たり』と思えるのが
あまり無くて(自分の中ではですが)【デビル】はちょっと好きですが。

これは何のこっちゃよくワカンナイ・・・が感想です(; ̄ー ̄A

マークはワタシもデビュー当時好きだった俳優さんです。
その頃は何故かマット・デイモンとイメージがかぶってました。
タイプ全然違いますのにね。
出演映画を選べばもっともっと売れる気がします。
というか、もう充分売れてますけど。マットには負けちゃってる。

Zooeyはお姉ちゃんのエミリーより美人ですよね。
英語発音はカタカナ表記しづらいですが、ゾーイーでもズーイーでも正解だと
思いますよぉ。

【ザ・ファイター】は未見です。WOWOWで放送されたら見てみます。

Re: No title

マミイさん、こんばんは

>大作扱いするからアレッ!?てなっちゃうだけで
>最初っからこんなもんだって思うとおもしろいんと思うんですけどね。
>(ってこんなこと言ってても好きなんです。笑)

「コレは凄い」て手放しで褒められることはまず無い監督ですよね(笑)
それが逆に個性になっているというか。
「シックスセンス」で衝撃的に登場したのと、その時の驚きを再びと映画ファンが期待した(というか映画誌が煽ったのもありますね)
のが全ての発端なんだろうなぁ......

記事にも書いたとおりファンではないですが
マークのコメントには悪意は無いと思うんです、常に。
結構人柄いいらしいし、社会事業(教育関係)にも貢献してるというのも聞きましたし。
ただ911の件は例えがマズかったですね

New Girlこっちじゃやってないんですよねえ(やってて見逃してるんだとしたらファン失格?!)
レンタルは必須ですね

YANさん、こんにちは

監督は上映中、ずっと恐怖が続くような作品を目指したそうで
そういう意図は達成できたのではないでしょうか

まぁシャマラン監督作品の主役はシャマランの演出みたいなものですし
いっそ、監督も主演も兼任して一本作ればいいかも、シャマラン(笑)

一般的には”ズーイー”が定着してますが(それでもマチマチですけど)
本来の発音は”ゾーイー”らしくて、僕もこっちの方が語感が好きなので
自分のブログではゾーイーで統一しようかなって思ってます。

くさってやがる......

(世に出すのが)早すぎたんだ!

「ヴィレッジ」は鍛冶屋の青年と盲目の女性のパートはラヴストーリーだったと思うんですが....
あの村の秘密も残念なほうに進んでしまった家族愛というか
エイドリアン・ブロディの演技凄かったな。つーかホアキン後半寝てるだけw

シャマランはツマラン説(激サム)を挽回するため
次回作はSF超大作!主演はウィル・スミスと息子ジェイデン!
どうなるんだろう.....

Re: No title

mia☆miaさん、こんにちは

> マークはワタシもデビュー当時好きだった俳優さんです。
> その頃は何故かマット・デイモンとイメージがかぶってました。
> タイプ全然違いますのにね。

顔はかなり似てますよね、マットとマークは。
マークってアメリカでは毎回安定してヒットを飛ばすくらいのスターなんですが
日本ではさくっと未公開されることも多いですね。

お姉さんのエミリーも十分綺麗なんですけどね。
妹のゾーイーと比べるとどうしてもね。

No title

>芝刈り機のスイッチONにして寝て待つ、とかになると段々笑えてきましたが

ですよね(笑)
ここまでくると、完全にB級ホラーのノリでした。

>なんといういたわりと友愛じゃ!自然が心を開きおった!

元ネタがわからなくてナウシカかな?と思って調べたら正解だった!
私は彼らが生き残ったのは、愛の感情を持った時に体の中で分泌される神経伝達物質とかが、神経毒の中和剤になったのかもと想像しました。
こういう想像力を掻きたてる作品って大好きです。ホント、シャマラン監督の「何かが起きつつある」っていう雰囲気はいいですよね~。

Re: No title

こんばんは


> ですよね(笑)
> ここまでくると、完全にB級ホラーのノリでした。

パケ裏面の解説では「90分の悪夢を実現したかった」(by監督)そうです。
でも、お婆さんが無表情のまま頭突きで窓割るところはほんとに怖かった。


> こういう想像力を掻きたてる作品って大好きです。ホント、シャマラン監督の「何かが起きつつある」っていう雰囲気はいいですよね~。


状況を伝えるのが上手いですよね。
評判悪い「サイン」も、サークルが世界中に現れて混乱が広まっていく様子はすごく良かった。

プロフィール

バーンズ

Author:バーンズ
2010年4月からブログ始めました。
1985年生まれの北海道住まい。

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