ファンタジー映画が一段落したところでファンタジーなメタルをご紹介
RHAPSODY OF FIRE で共に名曲を書き上げてきた
ギタリストのルカ・トゥリッリとキーボーディストのアレックス・スタロポリが
このアルバムを境に別々に活動しようと決めまして
で、これはアレックス側のニューアルバムです
最初に好きになったメタルバンドのRHAPSODY。
だけど、今一番、好きなのは完全に別のバンドです。
もちろんRHAPSODYも好きですし、期待MAXではなかったけど
バンドの片翼を担ってきたアレックスですから失望させられることも無いだろうと。
ルカのほうは以前も何枚かソロアルバム出してますから、作風はある程度予想出来ましたけど
アレックスのほうは未知数。今回で、彼本来の音楽性や志向がはっきりわかることになります。
ライナーノートにはアレックスと彼の弟マニュエルの二人が作曲として記載されてる。
1. VIS DIVINA
2. RISING FROM TRAGIC FLAMES
3. ANGEL OF LIGHT
4. TEARS OF PAIN
5. FLY TO CRYSTAL SKIES
6. MY SACRIFICE
7. SILVER LAKE OF TEARS
8. CUSTODE DI PACE
9. A TALE OF MAGIC
10. DARK WINGS OF STEEL
11. SAD MYSTIC MOON
12. VOLER VERS TOI (FRENCH VERSION) ※ BONUS TRACK FOR JAPAN
聞いてみた、率直な感想は
非常にシンプルになったな、ということでした。
今までのRHAPSODY(特に前期)の醍醐味
スピーディーなソロやリフ、くっせえ歌メロ
イントロから曲が終わるまで民謡やクラシックのテイストをたっぷり盛り込んだ
あの感じが好きだった人には「うわ、つまんね」って思われてしまうかもしれません
スピードトラックも2曲くらいだしね
今回も、民族楽器使ってますし、クラシック要素もある(クワイアはむしろ全開)
でもメロディックスピードメタル、パワーメタル、シンフォニックメタルというよりは
もっとオーソドックスというかオールドスクールなヘヴィメタルに聞こえます。
ちょうどMANOWARのような。
一時期、MANOWARとRHAPSODYと師弟関係になるのかと思わせて結局喧嘩別れしてしまったようですが
アレックスはMANOWAR好きらしいし、もっと一緒にコラボしたかったのかも、と思われる。
勝手な推測ですが、ぶつかったのはルカとジョーイだな、多分
それとアレックスの尊敬するCRIMSON GLORY にも似てますね。
僕としてはこのアルバム、初めは物足りなくても聞いていくうちによさがわかるタイプの力作だと思います。
歌メロはしっかりしてるし、ファビオ・リオーネの歌唱力もやっぱり凄い。
ファビオの声はもう、それ自体が一つの楽器だよね。
最も気に入っているのは⑨で、あの"EMERALD SWORD"にも負けてません!
すべてファビオが書いた歌詞は今までのようにストーリー性は無く、曲ごとに独立しています。
だいぶ抽象的で、現実と幻想の境目の世界観といった感じです。
どっぷりファンタジーではないですね、やたら"Real"という単語が出てくるし。
まぁラヴバラードやティーンポップと比べると十分すぎるほどファンタジーですが(笑)
精神的なファンタジーです。
何にせよルカソディーとは違う音楽性だというのを示したのはよかったと思う。
似てたり同じような感じだったら、そもそも何で分かれたのかってなっちゃうしね
ちなみにルカソディーとは文字通りルカのほうのRHAPSODYです。
正式名称はLUCA TURILLI'S RHAPSODY、長いので略。
タイトルナンバーのプロモ
ファビオってメタルバンドのフロントマンのなかではルックスも上位に入ると僕は思うんですが
この映像見ると、ファビオちょっと若返ってる?!(笑)